幕間3 神父暗躍
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らも、右手を動かす事を止めない。
モニターに映る様々なエネミー。
立体ホログラムとして投影される多種多様なダンジョン。
そして、最後にモニターに映し出されたのはマフラーやワッペン、剣などのアイテム類であった。
「これは?」
「これらは全て、マスター達が使うサポートアイテム―――――私はこれらを礼装と呼んでいる」
モニターには、多数のアイテム達が浮かび上がっている。
それも全て同じという訳ではなく、メガネやベルトと言った日常で使うものや、水晶やマントという魔法使いが使いそうなアイテムまである。
「これをクエストの報酬にと、わたしは考えているのだが」
言峰はそう言うと、ゆっくりとヒースクリフへ向き直った。
ヒースクリフはモニターを眺め、全て確認し終えるとモニターを見つめながら口を開いた。
「分かった、君の考えに私も乗ろう。ダンジョンをそれぞれの階層に幾つか設置する。それで構わないかね?」
「話が分かるようで助かる」
そう言いながら、言峰は満足そうにうなずく。
その様子にヒースクリフは溜息をつきつつも、再び口を開いた。
「話はそれだけかな。私はそろそろ失礼させて頂きたいのだが」
「ああ、それだけだ。忙しい所呼び出してすまなかったね」
一言二言だけ交わすと、ヒースクリフは教会を後にした。
残された言峰は、画面を見ながら口元に笑みを浮かべ右手を数度動かす。
すると、画面が切り替わりそこには十数人の男女が映る。
言峰はそれを見ながら満足そうに笑みを浮かべると、静かに口を開いた。
「さあ、存分に足掻いて見せてくれ。私のために」
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通達:聖杯戦争参加者へ
本日の正午、君達のために新しいクエストを用意した。
クエストの内容は各階層に用意したダンジョンの制覇。
ダンジョンは複数存在し、君達はこのダンジョンを見つける事から始めなくてはいけない。
これらのダンジョンを見つけ出し、クリアしてくれたまえ。
なお、このダンジョンはサーヴァントを連れていなければ入る事が出来ない。
そこに出てくるモンスター達もサーヴァントでしか倒す事が出来ない。
クエストをクリアする事が出来れば、それなりのアイテムを手に入れる事が出来る。
このクエストに挑むかは君たちの判断に任せる。
今後の聖杯戦争に役立てていきたまえ。
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