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魔法少女リリカルなのはSCARLET 〜紅い狼の伝説〜
第2話 現状把握
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ーズを知ってる人なら、あの屋敷を容易に想像できるでしょ?そう、あの衛宮邸が俺の家なのだ。

 おまけに、庭にはあの土蔵も剣道場もあって、再現に抜かりがねぇ!





 
いや、俺も最初は間違いだと思ったぞ?でもな、表札にはちゃんと『紅神』書いてあったんだ。


 そう。この家は、紛れもなく俺の家だった。






「・・・・・・・・・・・・・・・・なんでさ」


そう呟いた俺は悪くないと思う。









?



家の中に入ってみると、中はまるで誰かがここに住んでいるかのように、きれいに整頓されていた。


まあ、俺が最初から生きていることになってるんだから、ここには納得できた。





次に家の中で探したのは家族の情報だ。
少なくとも俺はこの家に住む人間の家族のはずだから、家族に関する情報が何かあるはずだと予想した。


















欲しかった情報は、すぐに判明した。


俺の両親は半年前に他界。
 死因は運転中に居眠り運転のトラックに衝突されたための事故死。俺は奇跡的に助かったことになっているらしい。




まあそれでも、顔すらわからない親に対する悲しみなんてものはなかった。





そして今は親戚が面倒を見てくれていることになっているらしい。
 俺としては、こちらの方に興味があった。



名前まではわからなかったが、今後もお世話になる人だ。
 親切にしておいて損はないだろう。




また、その親戚というのは、月、水、金と一週間に三回この家に訪れるようだ。
 ちなみに今日は金曜日。図書館で確認したから、間違いない。



 ということは・・・




『ピンポーン』





 チャイムの音。とりあえず返事をしておく。





「はい、紅神ですが・・・・・・・・」





『やあ、司くん。いつも通り、掃除をしに来たよ』





 ビンゴ。どうやら今玄関の前にいるのがその親戚。掃除をしに来たらしい。





 若干疑いもあったが、余り気にすることはないだろう。


 俺は玄関に行き、引き戸を開けてその人の顔を確認した。







 すると・・・









「(なんでさ・・・・・・・・・って、エェっ!?)」



 心の中でこうつぶやくしかなかった。だって・・・









「やあ、司くん、元気にしてたかい?」


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