暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはSCARLET 〜紅い狼の伝説〜
第1話 大きすぎる器
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
形で見つかるとはな」


 そう、今さっきここにいたあやつこそ、今後あの世界を修正しうる存在。あの大きすぎる魂の器も、あの魂自体も、全てはこれから起こることのために用意されていたのじゃろうな。


「しかしこの短時間で既に人格を二つ共有しているのがわかるとは・・・」


大きすぎる器の中、あやつの魂の色が“黒”という時点で薄々気付いてはいたが・・・まさか多重人格者だったとはな。


 本来魂は全て何かの色に染まっている。純粋な何かの色に。じゃが、本来一種類しか器の中にない魂が、あのように黒、それも、ひどく澱んだ黒に染まることは、魂の中に人格を複数共有している以外に考えられん。


「果たしてこれが吉と出るか凶と出るか・・・」


 もう時間がない。“アレ”の活動を止めるには、この十年で決着をつけなくては・・・そのためにも・・・・あやつに頑張ってもらうしかないか。まあ・・・大丈夫じゃろうな。


「あとは頼んだぞ、紅神司、いや―」



―“抑止の王”ツカサよ―

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ