第二十一話 銀行強盗と御坂さん
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天さん」
振り返るとそこには初春さんと佐天さん、そして御坂さんと白井さんが歩いてきている。
「おっ、もうクレープ食べてるんだ。にしても、今日って姫羅だったっけ?」
「いやー、研究所のほうからシステムスキャンは姫羅でやってくれって言われたからねー」
あと一口で食べ終わるぐらいの大きさになったクレープを見つけた佐天さんが話しかけてくるが、気になるのはやはり俺の姿らしいので答えておく。
「じゃー、髪をおろしてるのも?」
「それは急だったから纏める物が無くてね」
俺が姫羅の状態で居る時は基本的にポニーテールにしているので、やはりそこは気になったのだろう。
「初春さん達の友達?」
俺が佐天さんと話している間に御坂さんは初春さんに聞いていた。
「はい、私や佐天さんと同じクラスの神代姫羅さんです。それから神代さん、こちらは常盤台中学の御坂美琴さんと白井黒子さんです」
「どうも、初めまして」
初春さんが御坂さんたちに俺のことを紹介する。そして、俺に御坂さん達のことも紹介してくれたので挨拶をする。
「初めまして、よろしくね」
「よろしくですの」
「それで、初春さん達もクレープ?」
挨拶を終えたところで俺は初春さんに聞いてみた。アニメ通りならこんなところで立ち話などせずにクレープ屋に並んでいたはずで、その状態でも佐天さんでゲコ太ストラップは最後の一個になってしまうのだ。ここで立ち話をして時間を使ったということは佐天さんが最後の一個を手にする可能性が低くなったということになるのではないだろうか。そうでなくても俺が既に二個手に入れているので、その時点で可能性がなくなっているかもしれないわけだが……。
「はい、そうなんです」
「じゃー、初春。神代さんと一緒にそのベンチを確保しといて。私たちはクレープ買ってくるから」
初春さんが答えた直後、佐天さんが何かに気付いたようで急にその場を仕切ると、御坂さんの手を引いてクレープ屋に走りはじめた。
「お待ちくださいな。私も参りますのー」
「初春はいつものでいいよねーっ?」
ベンチの確保には俺もついているからなのか、白井さんは御坂さん達と一緒にクレープを買いに行ってしまった。そして、遠くから初春さんの注文を確認する佐天さんの声が聞こえたが、どう考えても初春さんの答えなんて聞いてないだろう。
「ところで神代さん。システムスキャン、どうでした?」
「能力開発直後の時よりも制御は上手くなった気がするけどねー。まー、レベル4はレベル4のままだよ」
佐天さん達がクレープを買いに行って初春さんと二人きりになると、初春さんが話しかけてきた。システムスキャンの結果は初春さんも佐天さんもア
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