第二十一話 銀行強盗と御坂さん
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である。
まだ昼食を取っていないので、昼食代わりにクレープでも食べようかと俺も並ぶ。俺の前には現在6人ほどが並んでいて、それより前に並んでいた数人には既にクレープが渡されていた。このペースで行くとすぐに俺の順番まで回ってくるだろうと思ったのだが、数個を同時に作っているだけでペースが速いわけではなかったようだ。
並んでから5分とちょっとぐらいは待っただろうか、ごくオーソドックスなバナナ・チョコ・生クリームをベースに、イチゴとパイナップルのトッピングを選んでクレープとゲコ太ストラップを受け取る。確か白井さんが納豆とか入れてたはずだけど、トッピングメニューを見たらキムチや明太子といったものから、どうやって入れるのかが疑問な青汁まで色々おかしなものも並んでいた。流石学園都市だ。
能力の使用はやはりエネルギー消費にも関係してくるのだろうか、クレープを食べ終わったものの、まだ物足りなかったのでもう一つ買おうと再び列に並ぶ。クレープ屋にはすでに10人以上が行列を作っていて、待ち時間は10分以上になるのだろう。
列に並んでから少しして、広場の前の道路に黄色い大型観光バスが停車した。学園都市見学会のバスで間違いないだろう、小学生になる前ぐらいだと思われる子供が親と一緒にバスから降りているのが見える。
学園都市見学会で来た子供達もこのクレープ屋に気付いたのか、何組かの親子がこの列の最後尾に並ぶと、行列の人数が30人ぐらいまで長くなってしまった。
「ご注文は何になさいますか?」
「えーっと、生クリーム・小倉に抹茶クリームと白玉でお願いします」
俺の順番まで回って来たので注文をする。今回は少し和風にしてみた。今回は俺の4人前から俺の後ろまでが同時に注文を取られたので、6枚ぐらいは同時に焼いているのだろう。
「はい、生クリーム・小倉・抹茶クリーム・白玉です。それから、こちらもどうぞ」
お金を払ってクレープとまたもやゲコ太ストラップを受け取る。ゲコ太ストラップは2個目だが貰ってもよかったのだろうか? とはいえ、すでに店員さんは俺の後ろの人のクレープのトッピングをしているのでこのまま貰っておこう。
広場の中心付近のベンチはほぼ埋まってしまっていたので、俺は少し離れた場所にあるベンチに移動する。普通に座れば4人ぐらい座れるはずのベンチだが、離れた場所にあるからか、まだ俺以外の人が座りに来るという事は無いようだ。
「あー、神代さん!」
クレープをそろそろ食べ終わろうかという頃になって声を掛けられる。この声は初春さんだろう。初春さん達が並んだら分かるようにとクレープ屋のほうばかりに気を取られていたのだが、初春さん達はちょうど反対の方向から来ていて全然気付かなかったのである。
「あ、初春さんに佐
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