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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第二章
十六話 アルマゲドン!!
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彼女の周囲に、移動用の足場の魔法とは毛色の違う魔法陣が展開される。
「錬鉄召喚……!」
「っ!ライノ!」
「わかってら!」
キャロのたくらみに即座に気が付いたルーテシアがライノに注意を飛ばし、ライノ自身も言われるより早く回避動作をとる。
「アルケミックチェーン!!」
魔法陣から召喚されたのは尖端に刃を付けた鎖。
召喚され、キャロの物体操作魔法の管理下に入ったそれは、ライノとルーテシアを捕えようと空中へと伸びあがる。
が、事前に回避動作をとっていた二人にとって、それを躱す事は容易い。
「うっふふ〜♪当たらない当たらない!」
「この位ならダンス踊ってでも躱せるぜ〜♪」
何故か楽しげに笑いながら言ったライノとルーテシアはひょいひょいと器用に鎖を躱す。が……キャロはそれを見て、ニヤリと笑った。
「それはそうだよ。当てるためじゃなくて──」
「っ!」
その気配に、一瞬速く、ライノが気が付いた。
「──撃墜の為の布石だから!クラナ!」
『アルッ!行くよ!』
[Roger!!]
既に右手に魔力を充填したクラナが、少し離れた場所から彼等を睨みつけている事に。
「デストラクト・バスター!!」
カートリッジから実体化する魔力をロードし放たれたのはクラナの持つ最大の砲撃魔法。行き成り横から迫ったそれにルーテシアは反応できず。
「へっ!?」
建物ごと、吹っ飛ばされた。
「うそ────っ!!?」
ルーテシア DAMAGE 2360 LIFE 0
「クラナ!ナイスだよ!」
ビッ!とブイサインをクラナに示したキャロに、クラナは五指をそろえた片手をヒョイっと上げて答える。
「……油断大敵」
[ですね♪]
ふぅ、とクラナは息を付く。その時、気が付いた。
「っ!!」
「?」
キィィィンッと言う高い音。恐らくは……魔法弾の飛来音!
カコーンッ!!
「へうーっ!!?」
「っつぉ!」
直後、クラナとキャロの居た場所に其々魔法弾が着弾する。油断していたキャロはもろに頭にそれを喰らって妙な声を上げながら倒れ、対しクラナは気が付いた時点でその場を離れていた事でかするだけにとどめる。
キャロ DAMAGE 1700 LIFE 0
クラナ DAMAGE 110 LIFE 2020
「うん!よく避けられたね!」
「……油断大敵……でした」
「そう言う事!現場での鉄則だからね!」
「だな!今もだけど!」
「っ!!」
声と同時に反射的にバック転でそれを避けた。上に居たなのはを見ていたクラナの居た場所に振り下ろされたのは、大型のハルバード。
誰だかは、考えるまでもない。
「避けんなっての!」
「っ!(お断りだよっ!!)」
横一閃に振り切られたライノの一撃を
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