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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第二章
十六話 アルマゲドン!!
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雷槍の的となったライノの居た位置を、アインハルトは構えを解くことなく睨み続ける。今のような物で倒せるとは思っていない。問題はどの程度ダメージを与えたかと言ったところだが……

「……大したもんだな。それ」
「っ……」
土煙の向こうから、黄色い円形の魔法盾を展開した状態で、のんびりとした口調で言うライノが現れた。対して大きな損傷は見られない。

ライノ DAMAGE 70 LIFE 2730

「(やはり……この程度では……)」
予想以上にダメージが低かった事に内心奥歯を噛みつつも、アインハルトは冷静に分析する。

反射程度では致命的なダメージを与えられない事は分かっていた。しかしあのタイミングで防御魔法を展開されたとなると、ライノ自身の反射神経や戦闘経験も相当に有ると思った方が良いだろう。
いずれにせよ、先程のヴィヴィオよりも厳しい事は間違いない。
とにかく彼を撤退させるほどのダメージを与えようと思うならば……

「(何とか接近して、崩しつつ断空を当てるしか……)」
「接近して必殺技をドカンと一発!とか思ってるだろ」
「っ!?」
突然声を掛けられ、しかも自分の考えを当てられ、アインハルトはビクリと体をすくませる。

「ま、それしか無いもんな。今の所のお前の手札で状況解決する策ってったら」
「…………」
口調は面白がるようだが、ライノの眼は一切笑っていない。明らかに先程までと雰囲気が違う。

「さて、それ相手なら、割と真面目にやった方がよさそうだ。そんじゃあ、お前のそのご先祖様から受けついだもんを……」
そう言うと、ライノは突然ハルバードの柄を地面に突き刺す。

「見せてみな!!」
[Attraction]
「!っ!!?」
ガクンっ!と一気に体が重くなる。と同時に、体の自由が利かなくなった。地面に強制的に引き付けられている感覚が、全身に伝わる。

「く……!(これが……)」
ライノの魔力変換の力かと、アインハルトは内心で納得する。成程、確かにこれは辛い。
まるで重力が自分の居る場所だけ二倍になってしまったかのように体が重く、予想以上に動きにくい。
しかしそのまま脚を付いてしまえば一貫の終わりだし、何よりアインハルト個人の感情もそれを赦さない。故に、アインハルトは自身の体の重量に歯を食いしばって耐えながら、何とか構えをとる。直後。

「おっ、らぁっ!!」
目の前に移動してきたライノが、彼女に向けてウォーロックを振り下ろす。何とか腕を交差させて魔力を腕部にまわし、それを防ぐが……

「……!!(重い……っ!)」
自分の体が重いのか、はたまた彼のハルバードもまた地面に引き付けられているのか。これまでに受けた事の無い程の強烈な衝撃がアインハルトの全身を駆け抜け、同時にまるで押しつぶすよう
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