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占術師速水丈太郎 五つの港で
第三十五章
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んでいました」
「頭をですか」
「こうですね」
 速水の方を振り向いてきてだ。帽子の上からその頭の上を真ん中に縦にラインを引いて放すのだった。
「一撃でざくりと」
「ざくりとですか」
「斧で切ったみたいにです」
 具体的な言葉になった。

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