暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第十五話
[6/8]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
のような呆れ顔へと変わる。
「……フッ、まさか敵に諭されるとはな。私もまだ未熟か」
「貴公も私も、まだまだ未熟な身にすぎない。そして、熟す時は永久に来ない。人であるならばな」
「人であるならば、死す時まで成長あるのみ……か。全く誰に似たのか、同じ言葉をつい最近誰かから聞いたような気がするな」
そして、ロドスシルトの構えが変わる。エイブラムスを握りつつ、だらりと腕を下げた。脱力しているはずなのに、威圧感だけはどんどん増していく。シグナムを除き、この戦いを見守るものは誰一人動けない。
「さて、そろそろお遊びはここまでにしようか!私も時間が押している。次の一撃で終わりとしよう!」
「いいだろう。貴公の全力に、私も全力で答えよう」
シグナムもそれに合わせ、レヴァンティンを正眼に構える。
「行くぞエイブラムス。耐えてくれよ!」
「Blasen des schwachen!」
「これより見せるは不退転の覚悟。負けは即ち死への片道切符。それを代償として捧げん、我らが武神よ、我にさらなる力を……ハァァァァァァアアアアアアアアアアァッ!」
するとエイブラムスの形態が、トンファーからランスへと変化した。そして彼の足元に藍色の魔法陣が展開されると、そこから彼に何かしらの魔力付与がなされたのか、彼から藍色の魔力光が漏れ出す。
「我が必殺の一撃、止めてみせよシグナム!」
「その言葉、そっくりそのまま返そう。レヴァンティン、カートリッジロード!」
それに対してシグナムも、カートリッジを一発消費し、レヴァンティンの刀身に炎を纏わせる。ロドスシルトの突撃にあわせ、ブースターを吹かせ、接敵。
「ブロウズン・ディス・シュワッヘン!」
「紫電……一閃!」
「「ハァァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」」
両者の槍と剣が正面から交錯した。倒れたのは――
「……私のほうが、ほんの刹那だが、速かったな」
「ごふっ……」
――ロドスシルトだった。そのまま姿勢が崩れ、倒れこむ。
「そう、か……これでもまだ……貴殿には届かぬか……」
「……いや、ほとんど紙一重だった。次戦えばわからんな」
「次……か……」
腹部を切り裂かれてはいるが、炎熱変換で傷口は焼かれ、出血は止まっている。シグナムはレヴァンティンについた返り血を振るって飛ばした。
「……その程度で死ぬ貴公ではなかろう。腕を磨いて、また来るといい。もっとも、私もその頃には、さらに腕を上げているだろうがな」
「次、か……いや、「この私」には、次などこんよ。だがいずれ、本来の私自身でお相手しよう……」
「それはどう言う意味だ?」
「ここにいる私は、私であって私ではない……フフフッ……いずれわかるさ…
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ