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転生者が歩む新たな人生
第36話 修学旅行−1日目− その1
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新幹線にペットをケージにも入れずに連れ込もうとして駅員に注意され、再度、リュックに入れて隠して連れ込もうとしたのが見つかり、今まで説教されていたようです」

「なっ………」

「何考えているんでしょうね? 修学旅行にペットを連れて行こうなんて。先生の自覚はあるんでしょうか? まぁ、放し飼いのペットを公共機関に連れ込もうとしている時点で、常識というか正気を疑いますが。ちょうどいいので、今日から5日間、その辺もしっかり教育してください」

「ふぉっ。しかしじゃな、サ、じゃなくて遠坂先生も使い魔がおるじゃろ」

「それがどうかしましたか?」

「なら、わかるじゃろ。魔法使いと使い魔は言わば一心同体じゃ。「関係ありませんね」なんじゃと!?」

「関係ないと言ったんです。魔法使いとして行動中ならともかく今は「先生」として行動しているんです。秘匿の意味からも使い魔を連れて行かないという選択もあり得ます。実際、今回自分の使い魔は実家に預けてますし。最低限、使い魔を連れて行くならそれなりの隠す方法をとるべきです。というか、なんで指導者の貴方が教えてないんです、学園長?」

「そ、それはじゃな………」

「あぁ、言い訳には興味ないので必要ないです。で、ネギはどうしますか? 麻帆良学園に返しますか? 学園長が迎えに来ますか?」

「それしかないのかのぅ」

「ないですね。というか、ここまで先生として自覚がないのならいっそ辞めさせたらどうです? 誰が見ても先生失格でしょう」

 そんなことはオレに指摘されなくてもわかっているんだろう。ただ、わかっていても「立派な魔法使い(マギステル・マギ)」にネギをしたい学園長は、他の方法が採れないということなんだろう。

 さすがに学園長でもここではフォローできないんだろう、そのまま携帯をネギに渡し、ネギはその足で麻帆良学園に帰ることになった。





  ☆  ★  ☆  





 ネギの修学旅行の不参加が決まり、その旨を各クラス担任が生徒に告げる。
 理由が理由だけに失笑が漏れる。

 騒ぐのは3−Aの一部だけだが、さすがに「先生が修学旅行にペットを連れて来ようとした」「そのペットは放し飼いでケージにも入れず連れて来ようとした」という理由は庇いきれないんだろう、ぐずぐず言うだけですぐに静かになった。



 大宮駅から出発し東京駅で乗り換え、一路京都へ。



 麻帆良の生徒が乗る車両には結界符を使い、即時対応できるようにする。
 名古屋を過ぎた辺りで新田先生がクラス全体に修学旅行での注意を促し、その後、3−Aの生徒がいる車両をぶらぶらと見回る。

 修学旅行と言うことで、断っていた車両内販売の人が通り過ぎた後、結界に反応がある。


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