第四十三話 暴走開始 後半
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ず、あさって方向を凝視しているのがわかる。
(何だ、何を見ている?)
「我が主、彼女もすぐにそちらへお連れしましょう」
彼女? クロノがそう疑問に思った時だった。
「クロノ君!」
なのはとフェイト、アルフにユーノ、それに刃が現場に到着したその時、闇の書がこちらを、ぐるりと振り向く。
「管理局員数、さらに増加、優先順位、変更、結界を展開」
『Gef?ngnis der Magie』
まずい! そう感じたクロノは、なのは達に全力で叫ぶ。
『全員ありったけの魔力で防――』
「我が左腕は、全てを貫く鋼の腕、 『虚刀流・花鳥風月』」
クロノの叫びより先に、それ、は放たれた。
闇の書の左腕から放たれた紅い槍は、ボロボロになっていた氷の壁を粉々に砕き、なのはに襲いかかる。
「!?」
けれど、先ほどのクロノの叫びのおかげでなんとか反応できたなのはは、それをシールドで防ぐ。
「きゃあ!?」
しかし、それの威力は凄まじくシールドは粉々になるが、なのははなんとか回避できた。
「虚刀流って確か!?」
「うん、遼が使ってる技だね」
ユーノの言葉をフェイトが肯定する。
「けど、クリムさんに聞いてたのと違うの!?」
虚刀流は、武器を持たない体術。
当然、遠距離攻撃などできるはずもない。
「多分、闇の書のアレンジだ、厄介なことに彼女は取り込んだコアの持ち主の技を完全に会得しているらしいな」
そうクロノが告げた瞬間だった。
「咎人達に、滅びの光を。星よ集え、全てを凍てつく光となれ……」
闇の書の頭上に、銀に輝く光が集まり出す。
「「「「「まずい!?」」」」」「?」
なのはの最大威力を誇る魔法に遼の凍結を足した、『スターライトブレイカ―+h』である。
途方もない威力の『スターライトブレイカー』に凍結を加えたとなれば、その威力は想像もできない。
少なくとも、かすっただけでも凍りつくことは誰にでも予想できた。
「今からでも一発ぶちかませば」
そう言って刃はインフェ二ティバスターを放つ。
しかし、
「盾よ」
『Panzerschild(パンツァーシルト)』
掲げた両手の前に黒く光るシールドが現れ、刃の砲撃を防いでしまう。
「だめか! ならもっと強力なのを――」
「無駄だ! もう時間がない」
そう、もう収束は終盤に差し掛かっていた。
元々彼らには時間がなかった。
いくらなのはよりも収束に時間がかかるとしても、同じように『スターライトブレイカー』級の魔法を撃てる程の余裕はなかった。
「みんな固まって!」
な
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