第1章 僕と文月学園。
四時間目 Dクラス戦! (前)
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「明久!秀吉たちがDクラスの連中と渡り廊下で交戦状態に入ったよ!」
今現在前線にいるのは秀吉率いる先行部隊で僕たちは中堅部隊に配置されている。
ちなみに部隊長は明久で、副部隊長は、僕と島田さんとなっている。
ちなみに戦場では......
『さぁ来い!この負け犬が!』
『て、鉄人!?嫌だ!補習室は嫌なんだ!』
『黙れ!捕虜はこの戦争が終わるまで全員補習室で特別講義だ!終戦まで何時間かかるかわからんが、たっぷりと指導してやるからな!』
『た、頼む!見逃してくれ!あんな拷問耐えられる気がしない!』
『拷問?そんなことはしない。これは立派な教育だ。補習が終わる頃には趣味は勉強、尊敬する人は二宮金次郎、といった理想的な生徒に仕立て上げてやろう』
『お、鬼だ!誰か、助けっ―イヤァァ―(バタン、ガチャ)』
と、なっている(ガクガク)
「島田さん、中堅部隊全員に通達」
明久がみんなに何か伝えるようだ。
「ん、なに?作戦?なんて伝えるの?」
「総員退避、と」
「わかった!先に退避してる!」
ガッ
すごい勢いで島田さんに襟を掴まれた。
そして明久には、
「この意気地なし!」
と言いながらチョキで目を潰していた。
そして、そのまま流れるような仕草で......
「「ギャァァァァ!!!目が、目がぁっ!!」」
僕の目を潰した。
「目を覚ましなさい、このバカ二人!あんたら部隊長と副部隊長でしょう!臆病風に吹かれてどうするのよ!」
その覚ますべき目に激痛が!失明したらどうするんだ!そしてそういうセリフはパーかグーで殴ったあとにして欲しい!
「いい、二人共。ウチらの役割は木下の前線部隊の援護でしょう?あいつらが戦闘で消耗した点数を補給する間、ウチらが前線を維持する。その重要な役割を担っているウチらが逃げ出したら、あいつらは補給できないじゃない」
ごもっとも。
っていうかまだ目が開けられないんだけど!?
「ごめん、僕たちが間違っていたよ補習室を恐れずにこの戦闘に勝利することだけを考えよう」
「僕も」
「ええ、それに、そこまで心配することないわ。個別戦闘は弱いかもしれないけど、これは戦争なんだから多対1で戦えばいいのよ」
まぁ、多対1なら勝目はあるよね。
「そうだね。よしやるぞ!」
「ああ、行けるぞ!」
「うん、その意気よ、吉井に織斑!」
と、3人で意気込んでいると、報告係がやってきた。
「島田、前線部隊が後退を開始したぞ!」
「総員退避よ」
素でずっこけそうになった。
だって、全然さっき言ってた事と違うんだもん!
さっきのかっこいいセリフは何処へ!
「2人とも、問題ないわね?」
大ありな気がする。ま、気のせいだろう。
「よし、逃げよう。僕らには荷が重すぎた」
「うんうん。僕らには重すぎるよ」
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