A’s編
ボクが”殺した”
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に話しかける。
「紗羅、紗羅っ!」
「兄・・・さん・・・?」
少しすると、軽く瞼が開き、声が聞こえた。
「よかった、無事で・・・!」
「あの・・・ね、言いたいことが、あるの・・・」
「話ならあとで聞く!だから、警察と救急車が来るまで待つんだ!」
「え、警察呼んでたの?じゃあ急いで逃げないと。ってなわけで、ボクからキミに試練を与えよう!1つ。ボクがまた殺しに来るまで生き続けろ。2つ。その子の最後の言葉をしっかり聞いてあげて。
じゃ、しっかり伝えたよー?ばいばーい♪」
男は言いたいことだけ言って、本当に家を出ていった。
「最後なんかじゃ、ない・・・!」
「後は頼む。頑張って。・・・お父さんと、お母さんから・・・の、伝言・・・」
『先に逝って悪いな。でも、お前になら託せる。だから・・・』
『その場には誰もいないかもしれない。でも、いつまでも見守ってるから。だから・・・』
「わたしたちの分まで、生きて・・・。兄さん、わたしは三島大吾のことが、大好き・・・だよ」
紗羅はそう言い残し、瞳を閉じた。
「いや、だ・・・こんなの、夢に決まってる・・・!」
オレは警察と救急車が来るまで、ずっと紗羅を抱きしめていた。
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