暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
時宮遭遇
Trick47_早く!! 美雪お姉様!! 逃げて!!!
[5/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
は、貴様馬鹿か?」

「う、裏切り同盟?」

「なんだ? 碧空(スカイ)の奴は言っていなかったのか?
 まさかお前、もしかしてただの科学(おもて)の人間か?」

「先程から何を訳の解らないことをいってますの!?」

「は、はははははは! これは愉快だ!

 たかが表の人間程度が俺達を着けてきた?
 身の程を知らない馬鹿はどこにでもいるものだな!」

「時宮。そろそろ目的を・・・」

「・・そうだな」

そう言って時宮は近付いてきた。

ゆっくりと。その遅い速度が2人の恐怖を加速させた。

「美雪お姉様 お逃げ下さい!目的はわたくしですから早く!!」

「身の程知らずの上に自意識過剰か。ここまで来るとウザいぞ、表の女」

「ど、どう言うことですの?・・・まさか!?」

目的は自分達にあることは間違いない。最初の会話で視極も認めた。

だが、白井(じぶん)ではない。
ならば残された答えは、子供でも分かる。

「俺達の目的はそこにいる長点上機学園(ながてんじょうきがくえん)1年特待生、西折美雪だ」

「「!?」」

白井の答えは完全に当っていた。

「美雪お姉様! 早くお逃げください!! 早く!!!」

「あっ・・・」

元々人付き合いが得意でない上に男性恐怖症の美雪には限界を超える恐怖だった。

恐怖で固まった体は思い通りに動くはずもなく、一歩下がるのがやっとだった。

「ふふふ、いい、すごくいい。恐怖に染まった顔。興奮する」

ジュルリ、と舌なめずりをしながら一歩、また一歩と近付いてくる時宮。

「いや・・や・・めて・・・来ないで」

「おいおい。何も命を取ろうとしている訳じゃないんだぞ?

 それなのに拒絶の言葉はひどいではないか?
 ショックで倒れてしまったら大変ではないか。
 
 だから  ダ ま レ   」

「「!?」」

時宮は美雪に触れてはいない。路地にいる視極も同じだ。

だか美雪が急に静かになった。恐怖の言葉も嗚咽も全く出さなくなった。

いや、正確には声が出せなくなった

操想術師(そうそうじゅつし)時宮(ときのみや)

以前にビックスパイダーの蛇谷を痛みも意志もない操り人形に変えたのは
この男、時宮(ときのみや) 時針(じしん)であった。

その能力は簡単に説明をすると視角を使い、恐怖を司る催眠術。

だか根本的な正体は不明。科学(ちょうのうりょく)でもなく、魔術でもない未知の力。

美雪の声は一瞬で封じられた。

「美雪お姉様! 早く逃げ・・・ど、どうなさいまし・・・たの!?」

白井が見たのは自分の喉を押さえて必死の顔で口を開閉している美雪の姿。

「どうなさいました
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ