A’s編
私たち、結婚します!
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放課後。
「じゃあ紗羅、オレは今日から数日間連続シフトで遅くなるから」
「うん。ご飯とお風呂沸かしたら先に寝ちゃうね」
今日からのバイトはなんだっけ?
そんなことを思いながら教室をでて、バイト先へ向かう。
夜の10時頃。
オレはやっとバイトを終え、帰路を歩いていた。
ああ、今日がもう終わってしまう。
そしてまた同じ、楽しい日常が繰り返される。
小さな、確かな違和感を残しながら・・・。
「ねえ、兄さん。もうすぐ連続シフトも終わりでしょ?美桜ちゃんや東くんも誘ってショッピングに行かない?」
昼休み、紗羅が急にそんなことを言ってきた。
「ショッピング?別にいいけど・・・オレと東は荷物持ちか」
「違うよ、兄さん。ウインドウショッピング。見て楽しんで、帰りにゲームセンターに行かない?」
そう言う紗羅はとても楽しそうな表情をしており、断ろうものなら周囲の視線が一気に冷たくなるだろう。
まあ、断らないけど。
「オレはいいぞ。あとは東と南條だけど・・・」
「あ、二人にはもうおっけーもらってるよ。明後日の2時に公園集合」
「事後承諾!?」
当日、オレは紗羅と一緒に約束の公園に行く。
「大体五分前・・・か」
「まるでデートの待ち合わせだね」
何を言うか、この妹は。
ちなみに南條がきたのは約束の時間の二分後。東がきたのはその二分後から五分後だった。
「なあ大吾、ウィンドウショッピングの何が楽しいんだ?買えない悔しさが増えるだけじゃね?」
「お前には見て楽しむってことができないのか?まあ、さすがにそろそろ飽きるか」
ウィンドウショッピングを始めてもう三十分が経とうとしている。
東だけでなく、オレも飽き初めてきたので、二人に話しかける。
「二人とも、そろそろウィンドウショッピングは終わろう。これ以上続けると悲しさが積もってくぞ」
オレの言葉に二人は少し顔を引きつらせ、そして納得したのか、ウィンドウショッピングをやめてゲームセンターに向かうことにした。
「さあ、まずは太鼓○達人だ!」
ゲームセンターについて、まず南條が叫んだ。
というか、もうすでにお金も入れていた。
相変わらず行動はやいなぁ。
「あ、紗羅ちゃん!ほら、そっちのバチ持って!お金はもう投入済みだから☆」
行動が早すぎた。
「う、うぅ?わたし、こういったリズムゲームって苦手なんだよなぁ・・・」
そして紗羅は難易度を簡単に。南條は鬼に設定する。
選曲は・・・初音ミクの○失だった。
「なんでわざわざこの曲選ぶの、美桜ちゃん!?」
「せっかくだし☆」
結果は紗羅・・・は言うのもかわいそうになる点数。南條はすべて良いでパーフェクトだった。
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