ガタガタと俺達は荷台で運ばれる。
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のが億劫なだけで。
勿論そんな答えでは、彼女は納得しない。ほら、表情は曇ったまま。
「じゃあ、何で、私達は…。」
「?」
「何で、何で、何で……!!!私達は………!!!ぁぁ…ぁ………………!!!!!」
彼女はそれから言葉が続かないらしく、狂ったように泣き始めた。何かを言ってやりたいが、言える事が何も無い。言うべき言葉が見当たらない、といったところか。
「……………。」
それにしても、何で私達は、、、か。
その後に、彼女は何を言うつもりだったのだろう。
何故闘っているのか、か。何故殺されるのか、か。それともまた、別の何かか。なんにせよ、それらを疑問に思えば戦場では生きていけない。少なくとも俺はそうして、流されてきた。その末生きているのだから、完全に間違いと言う訳でも無いだろう。
『隊長は……なんで闘って居るんですか…。人類のためじゃないんですか…。
じゃあ、何で彼を…私の大切な彼を見捨てたんですか…!?』
ふと、昔、誰かに言われた言葉が頭をよぎった。あの時、俺は何て答えたか………
………いや、やめよう。精神衛生上この記憶は不味い。無理やり記憶の深層に押しとどめる。
そして泣き続けるぺトラを見て、ここを離れるべきかどうか迷いながら、一緒にいることにした。
「…………ふぅ。」
隣に腰をかけた俺だが、彼女の方をずっと向いている訳にもいかない。目の前にあった、小汚い布にくるまれた仲間の死体を見つめる。
……俺がこれを見ても何も感じなくなったのは、いつからだったか。
アイツが言ってた事もあながち間違ってないのかもしれないなと、自分の乾いた心に苦く笑う。
「ぁ、すみません……!!私……。隊長、引き止めたままで……。」
ぺトラが、自分が言葉を止めてしまっいたことに気づいたらしく、慌てて謝ってきた。考え事に没頭していた俺は、慌てて「構わん。」と、だけ言って笑っておく。……うまく笑えただろうか。少々、心配である。
「隊長。」
彼女は震えた…しかし芯のある声で、俺を呼ぶ。
「なんだ。」
「何で私達は……闘っているんですか。何で私達が死ななきゃいけないんですか…。」
あぁ、さっきの話か。
「人類の為……と、言えば話は早いが、実際はどうだろうな。」
「違うんですか…?」
「違うと思えば違うし、そう思えばそうなる。…ぺトラ……お前は何のために闘って居るんだ?」
「私…ですか?」
「あぁ。」
少し驚いた後、彼女はポツリと話し始める。
「最初は、調査兵団に憧れて入りました…。けれど、今は……。」
少し間をあけて、ぼそりと呟く。
「……分かりません。」
「……。」
「隊長……私は何のために闘って居るんですか?仮に彼等のために闘っている
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