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占術師速水丈太郎 五つの港で
第二十八章
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ートで固められている港だった。その港を後藤の先導で進みながら。彼の話を聞くのであった。
「この舞鶴の港ですが」
「東郷平八郎ですね」
「はい、そうです」
 彼の名前を出した。帝国海軍の英雄をである。
「やはり彼です」
「そうですね。それだけに海上自衛隊としても思い入れのある場所なのですね」
「重要な場所なのは確かです」
 こう表現する後藤だった。

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