暁 〜小説投稿サイト〜
ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
七十三話:イケメン美女への道
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
認できないじゃん!!

「ついでだから、レヌール城も見たいな」

 まあ、オラクルベリーでは散々私に付き合ってもらったし。
 銀のティーセットも集め終わって無いし、この際だから行っといてもいいか。

「わかった。じゃあ、アルカパに行って、レヌール城にも行って。今日はアルカパで一泊の予定で」
「おう」


 朝食を終え、荷物を持って馬車を連れ、宿屋のご夫婦と神父さん、シスターと見張り番のおじさんに見送られて村を出ます。
 他のみなさんは酔い潰れて、酒場で死屍累々だそうで。
 爽やかな旅立ちの朝に無理矢理見送りに来られたりしなくて、本当に良かった。
 見張り番のおじさんは、ちょっと辛そうだけど。


 村を出て、スラリンは大事に馬車にしまって待っててもらい、戦闘をこなしながらアルカパに向かいます。
 特に狙うべき仲間モンスターもいないので普通に倒して、昼前にはアルカパ到着。
 無暗に仲間増やしても、お金かかるだけだからね!
 長く付き合えるのと可愛いの以外は、必要無い!


「アルカパの町へ、ようこそ!」

 町の入り口に近付くと、門番さんがにこやかに声をかけてきます。
 ギリギリお兄さんと、呼べなくも無さそうなお年頃。
 ていうか十年前と同じ人ですね、たぶん。
 かなり若かったもんね、当時。

 よし、折角だから練習してみよう!
 男に見せかける、練習を!

「すみ」
「馬車を停めたいんだが。どこなら大丈夫だ?」
「ああ、それなら。あの木の辺りに頼むよ」
「ありがとう」

 ヘンリーに阻まれました。

 そうだった、保護者が付いている限り、いいお年頃の男性とはまともにお話もできないんだった。
 アランさんと普通に話せたから、忘れてた。
 あれは村人のサポートあっての、例外中の例外だった。

 ……でも!
 一昨日はこの格好で油断して、ナンパとかされたわけだし!
 話さなくとも、雰囲気作りの練習くらいできるはず!
 悔しくなんか、無いんだから!
 負けないから!!


 なんてことを思いつつ、また手を繋いでこようとするヘンリーを牽制するようにスラリンを抱き上げ。

「……レベルも少しは上がっただろうし。歩かせても、いいんじゃねえか?」
「村とは、違うし!迷子になるかもしれないじゃない!」
「……なら、俺が」
「……」

 昨夜から今朝にかけて、ヘンリーがスラリンを独占してたわけなので、ここで私が譲る理由は、本来ならば無いのだが。

 ヘンリーにスラリンを抱かせれば、ヘンリーの手が塞がるということなので。
 諸々の邪魔が入りにくく、なるのでは無かろうか。

「……うん。わかった。よろしく」
「……おう」

 やけに素直な私を訝しみなが
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ