”超電磁砲”
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・・・ほら、栞菜も挨拶。」
先程から上条を見つめるだけだった栞菜に声をかけると、彼女は慌てて挨拶をした。
「あ、ああ!・・・私の名前は戦場栞菜。コイツと同じ学園に通ってる。能力名は”天目反射”で、レベルは4だよ。よろしくね。」
「これはご丁寧にどうも。俺は上条当麻。第七学区の、赤崎高校って所に通ってる。ただの無能力者だ。」
『・・・・・・は?』
その言葉を、俺は信じられない気持ちで聞いた。レベル・・・0?なんだそれは。何の冗談だ?
「おいお前、嘘を吐くとロクな目に―――」
「そうよね。どこに超能力者の攻撃を悉く無効化する無能力者がいるって言うのよ?絶対詐欺よ詐欺!!!」
馬鹿にされているのかと思って激昂した栞菜の声を遮ったのは、俺もよく知るアイツの声だった。
「げっ・・・ビリビリ!!!」
「ビリビリ言うな!!」
「御坂?何でこんなところにいるんだお前?」
背後の闇から現れたのは、俺と同じ超能力者で、序列第三位の、通称”超電磁砲”、御坂美琴だった。
「それはコッチの台詞よ。何でアンタら、ソイツと一緒にいるの?」
美琴の言葉に、バツが悪くなった俺は頭を掻きながら曖昧に濁す。
「あ〜・・・色々あって、な。」
「・・・そう。ま、何でもいいんだけど。・・・それより、少し話が聞こえたんだけど・・・アンタの”論理回路”も阻害されたって本当?」
「・・・盗み聞きとは趣味が良くな・・・・・・ん?”『論理回路”も』だと?それはどういう意味だ?」
その言い方だと、まるで”超電磁砲”も無効にされたように聞こえるんだが・・・?まさか、そんな訳が―――
「私の能力が、一切効かないのよソイツ。・・・こんな風に、ね!!!」
バチン!!!
一切予備動作を見せず、彼女は全力の電撃を飛ばしてくる。それは、もしこれが当たったら、命など軽く吹き飛ばしてしまうような威力の攻撃で・・・
「新羅!?」
”天目反射”で自動的に回避行動を取ってしまった栞菜は、自分の行動に気がついて顔を歪めた。・・・俺が、攻撃の射線に入ったままだったから。
(・・・死んだ、かも・・・)
予知出来ていれば軽々避けられた筈の攻撃でも、今の俺には最大の驚異だ。俺にできるのは、目を閉じることだけだった。
パキーン!
どこかで、ガラスを割ったような音が響いた。俺は、体に走るであろう痛みに耐えようとしていたのだが・・・いつまでたっても、体に変化は訪れなかった。
「・・・嘘でしょ?」
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