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とある科学の論理回路
”超電磁砲”
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んな反応をするんだ。

「コイツの未来が、一秒先すら予測出来ねぇ。それだけじゃない。コイツの近くにいるだけで、能力の精度が著しく落ちる。しかも・・・コイツの右手から、数字を読み取ることが出来ない。」

「嘘・・・。」

 出来ない。出来ない。出来ない。俺の持つ全てのアドバンテージが、コイツの前では無意味なのだ。コイツの近くに立つだけで、超能力者(レベル5)が一般人と同程度まで落とされてしまう。これが、どれほど驚異なのか・・・・・・いいや違う。どれ程面白くてワクワクする(・・・・・・・・・・・・・)ことなのか理解出来るか?

 人生で始めて会った、完全なる未知。俺の能力を軽々踏み越えて行くもの。・・・コイツの行く末を、運命を、俺は見てみたい。コイツの妨害を乗り越えることが出来れば、”論理回路(ロジカル・ダッシュ)”は次のステージへと進むことができる気がするのだ。とっくに終着点にたどり着いたと思っていた俺の能力。超能力者(レベル5)という、学園都市の頂点の一人になったことで、俺からは向上心というものが完全に失われていた。

 ・・・そうだ。超能力者(レベル5)の先が無いと、誰が決めた?

 見たこともない物を否定することなんて、誰にも出来ない。幽霊はいるかも知れないし、魔法はあるかも知れない。宇宙人は既に地球に潜伏しているかも知れないし、神様が俺たちの姿を見て、人類のあまりの滑稽さに高笑いしているかも知れない。
 それと同じだ。無能力者(レベル0)から超能力者(レベル5)までしか存在しないと学園都市が言っているのは、それ以上の存在を見たことがないからだ!超能力者(レベル5)を超えた何かに、俺はなってみたい。生まれつき持っているこの『原石』を、世界最高の宝石にまで磨き上げてみたいのだ!!!

「・・・”論理回路(ロジカル・ダッシュ)”って・・・嘘!?超能力者(レベル5)かよ!?」

 横では、漸く俺の正体に気づいたらしい上条が騒いでいた。

(まずは、接点を持たなくちゃな)

 今後も付き合いを続けていくつもりなら、まず自己紹介からしなければならないだろう。俺の能力名は有名だが、第三位のように、実名やプロフィールまで有名なわけではないのだ。
 そして同時に、上条のプロフィールをゲットしなければならない。一体どこの学校に通っていて、レベルはいくつなのか?まぁ、俺の干渉を完全に妨害するなんてデタラメなことが出来るのは、まず間違いなく大能力者(レベル4)のはずなんだが。出来れば、詳細な能力のデータも欲しいところだ。

「俺の名前は銀城新羅。長点上機学園(ながてんじょうきがくえん)に通ってる。能力名は”論理回路(ロジカル・ダッシュ)”。知ってるみたいだが、超能力者(レベル5)の一人だ。よろしくな。
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