”超電磁砲”
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んな反応をするんだ。
「コイツの未来が、一秒先すら予測出来ねぇ。それだけじゃない。コイツの近くにいるだけで、能力の精度が著しく落ちる。しかも・・・コイツの右手から、数字を読み取ることが出来ない。」
「嘘・・・。」
出来ない。出来ない。出来ない。俺の持つ全てのアドバンテージが、コイツの前では無意味なのだ。コイツの近くに立つだけで、超能力者が一般人と同程度まで落とされてしまう。これが、どれほど驚異なのか・・・・・・いいや違う。どれ程面白くてワクワクすることなのか理解出来るか?
人生で始めて会った、完全なる未知。俺の能力を軽々踏み越えて行くもの。・・・コイツの行く末を、運命を、俺は見てみたい。コイツの妨害を乗り越えることが出来れば、”論理回路”は次のステージへと進むことができる気がするのだ。とっくに終着点にたどり着いたと思っていた俺の能力。超能力者という、学園都市の頂点の一人になったことで、俺からは向上心というものが完全に失われていた。
・・・そうだ。超能力者の先が無いと、誰が決めた?
見たこともない物を否定することなんて、誰にも出来ない。幽霊はいるかも知れないし、魔法はあるかも知れない。宇宙人は既に地球に潜伏しているかも知れないし、神様が俺たちの姿を見て、人類のあまりの滑稽さに高笑いしているかも知れない。
それと同じだ。無能力者から超能力者までしか存在しないと学園都市が言っているのは、それ以上の存在を見たことがないからだ!超能力者を超えた何かに、俺はなってみたい。生まれつき持っているこの『原石』を、世界最高の宝石にまで磨き上げてみたいのだ!!!
「・・・”論理回路”って・・・嘘!?超能力者かよ!?」
横では、漸く俺の正体に気づいたらしい上条が騒いでいた。
(まずは、接点を持たなくちゃな)
今後も付き合いを続けていくつもりなら、まず自己紹介からしなければならないだろう。俺の能力名は有名だが、第三位のように、実名やプロフィールまで有名なわけではないのだ。
そして同時に、上条のプロフィールをゲットしなければならない。一体どこの学校に通っていて、レベルはいくつなのか?まぁ、俺の干渉を完全に妨害するなんてデタラメなことが出来るのは、まず間違いなく大能力者のはずなんだが。出来れば、詳細な能力のデータも欲しいところだ。
「俺の名前は銀城新羅。長点上機学園に通ってる。能力名は”論理回路”。知ってるみたいだが、超能力者の一人だ。よろしくな。
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