魔法先生ネギま!
0392話
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筋だというのがあからさまに分かるネギ……が扮しているナギならともかく、まさか俺の一言でここまで影響が出るとは思わなかった。
いや、元々正義のヒーローじゃなくて敵対組織や、あるいは脇役に人気が集中するという現象に覚えがある以上は、魔法世界の住人にとっては主人公的扱いのネギのライバル役である俺にある程度の人気が集まるというのも分からなくはない……のか?
そんな風に考えていると、レイジング魔法店から数人の客が出て来るのが見えた。その手には紙袋が握られており、中で何らかの買い物をしたのが窺い知れる。
……扱っている物がマジックアイテムなんだから基本的に高価な物が多いだろうに。まぁ、年齢詐称薬を1粒とかなら日本円にして数千円単位の買い物だから手が出ない事もないんだろうが。
店から出て来た客を見送り、レイジング魔法店の中へと入る。
そこには客がギッシリと詰まっており、バーゲンセール状態や、あるいはすし詰め状態とでも表現出来そうな感じだ。
「いらっしゃ……あ」
カウンターから聞こえてきた疲労困憊といった声。その声の発生源であるレイジングは俺を見るとその動きを止めて、手でこっちに来いとばかりに手招きをしている。
前回もこのローブ姿で来たので、俺が誰かというのはすぐに分かったのだろう。そのままカウンターの方へと近付いていく。
「良く来てくれた……って言いたい所だけど、ご覧の有様でな」
「言っておくが、俺は約束した通りに宣伝しただけだぞ」
「分かってるよ。ただ、アク……もとい、お前さんの相手をするのはちょっと時間をくれ。こいつ等を何とかしないと」
さすがにこの中で俺の名前を呼ぶというのは危険だと気が付いたらしい。誤魔化しつつカウンターの中へと俺を招き入れる。
「疲れてるようだな」
この前来た時に比べるとその顔はやつれているように見える。店に入ってきた時も思ったが、こうして近くで見るとレイジングの顔にはより顕著に疲労にの色を感じ取れる。
「あー、おかげさんでな。何しろ昨日からひっきりなしだ。店が暇な時には忙しくなって欲しいと思っていたが、実際にそうなるとたまったもんじゃないな。……信じられるか? 昨日ひいこら言いながら何とか客を捌いたと思ったら、今朝の開店時間になった時にはまた行列が出来てたんだぜ?」
ゲッソリ、という表情がこれ程合う表情もないだろう。そう思っていると、カウンターの方へと客が来る。
「すいません、これ幾らですか?」
「あー、そうですね。それは200ドラクマになります」
「うーん、こっちとこれも買うからもう少しまからない?」
「あー……じゃあ、その3つで500ドラクマって事で」
こうして値引き交渉をしながらも、客とのやり取りは続き……1時間程経って、安めのマジック
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