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ハイスクールD×D 蒼き凶鳥
原作前
第一章 大戦期
第十八話
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てる。 神様は基本手を出せないんだろう。 アレは……、俺がなんとかするさ」
俺がそう言うと神様は申し訳なさそうに顔を伏せた。
「すまんの……。 ヤツを倒すとしたら並のMSではダメじゃ、しかしハルファスガンダムならば倒せる可能性はある」
ハルファスガンダム……、俺が望んだガンダムか。
「アレはお主の魂の形じゃ、お主が成長すればするほど同様にハルファスガンダムも成長する。 今のお主とハルファスガンダムならば、ヤツを倒せるはずじゃ」
ハルファスガンダムが俺の魂の形か。
俺は胸に手を当て、何かを確かめるように目を閉じた。
そして感じた、この胸の奥に蒼い炎を……。
「神様俺はそろそろ行くよ。 行ってアイツを倒してくる」
「そうか……、行くか。 お主と直接会うのは、これが恐らく最後じゃろう。 ワシ個人はお主に会えてよかったと思っておる」
「俺もだよ神様。 過程はどうあれ、俺は貴方に会えてよかったと思ってる。 ありがとう」
その感謝の言葉は神様には意外だったようで。
「まさかお主からその言葉を貰うとはの……。 さて、鏡夜よ。 お主が次目覚めるときには元の世界に戻っておる。 気を付けるんじゃぞ」
「ああ、貴方に貰った命だ。 せいぜい長生きするさ」
そう言うと俺は抗いようのない眠気に襲われ、眠りについた。
意識を失う直前、最後に聞いたのは、
「おやすみ、我が友」
神様の言葉だった。







目が覚める。
視界に映るは無機質な白い天井と、セラの顔だった。
「鏡……君?」
その声は嬉しさと心配が入り混じっていた。
「やぁ、おはようセラ」
だから俺は安心させようと声をかけたのだが……。
「鏡君!!」
セラはいきなり抱き着いてきた。
ボロボロの俺の身体に。
「い゛っ!? セラ、ちょっとまとう!! 俺まだ怪我直ってな」
「鏡君! 鏡君!! 鏡君!!! 鏡君!!!! 鏡君!!!!! 鏡君!!!!!!」
しかしながらセラの力は弱まることはなく。
「ぐおっ、この……、落ち着けぇっ!!」
「ふにゅ!?」
しょうがないので、セラをチョップで落ち着かせることにした。


「まったく、嬉しいのはわかるが少し落ち着いてくれ」
「うう、ゴメン鏡君」
あれから少ししてようやく落ち着いたセラは涙目で頭を押さえていた。
それにしても、と、まじまじとセラを見る。
そして思う、いつからだろう自分の中で彼女の存在がこんなにも大きくなったのは。
いつからだろうこんなにも彼女を思うようになったのは。
いつからだろうこんなにも彼女を愛おしく思うようになったのは。
これまで、その気持ちを彼女に対して言葉にしたことはなかった。
だけれども……。
「セラ」
「? なに鏡君?」
俺は今、その気持ちを言葉にして彼女に伝え
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