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第一章 大戦期
第十八話
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は基本我ら神側の話じゃ。 お主が気にするようなものではない。 この話をしたのは次の話に関係あるからじゃ」
「さて、二つ目の話をしようかの。 内容はお主も気づいていると思うが、突如現れた。 お主がバルバトスと呼ぶアレについてじゃ」
そうだ俺はあいつに……。
「あれはいったいなんなんだ神様? あいつを見たとき、俺はあいつを知っているような気がしたんだが」
「やはり、そう感じたか。 お主が既視感を感じるのも無理はない、なぜならあれは……。 お主を殺した神なのじゃから」
「ちょっと……、待ってくれ。 俺を殺した、神!? でもアイツは……」
「うむ、本来ならば神としての権利を剥奪され、死より厳しい罪を二十億年ほど執行されている予定じゃった」
予定って、それじゃあ。
「俺を殺した神はその罰を受けなかったのか!?」
「いや、奴は罰を受けた。 しかし誤算だったのは、奴に協力者がおったことじゃ」
そんな、アイツに協力者がいたなんて。
でも、俺が死んだとき……、アイツは一人だったはずだが。
「お主が考えている通り、計画も実行もヤツ一人がやったことじゃ。 今言った協力者とは、ヤツの熱狂的信者じゃな」
熱狂的信者?
「なんだそのカルト教団みたいなのは」
「カルト教団か、ある意味間違ってはおらんな」
「じゃあアイツは、そのカルト教団の教祖様ってことか?」
今の俺の顔は呆れているのか、戸惑っているのかわからない表情だろう。
「若手の神にとって、この神の仕事は退屈なのじゃ。 そんな中、アイツの掟に背いた行動はその若手の神から見れば羨望の的なんじゃよ」
要するに、勝手に祭り上げられているってことか。
まぁアイツも仮にも神だったわけだし、間違ってないのか?
と、若干現実逃避なことを考えていると、
「ヤツが罰を受けているところに、その信者たちは侵入しヤツを解放した。 そして信者たちはお主のせいでヤツが罰を受けたと説明したそうじゃ」
ん?
アイツが捕まったのは、アイツの自業自得のはずだろう?
「その通りじゃ。 じゃが、そんなことは実際ヤツにとってどうでもよかったのかもしれんの。 最終的にヤツは助けに来た信者たちの力を奪い、お主たちの世界に降り立った。 恐らくは手始めにお主を殺すためじゃな」
「……なぜ、俺を殺すために?」
そう俺がつぶやくと神様は深いため息の後にこう言った。
「今までの話を聞いて思ったかもしれんがアヤツ等の行動は最早子供の癇癪と変わらん。 おおかた自分は力を失ったのにもかかわらずお主は力を授かり、転生したのが許せなかったんじゃろう」
あいた口が塞がらない。
まさかそんな理由で再び命を狙われようとは……。
「ともかく、暴走したヤツは危険じゃ。 本来ならば我々が対処すべきなのじゃが……」
「わかっ
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