第8話:子供だけど子供騙しに騙されない
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この後……と言うか、本来なら中庭(?)の墓の前まで俺達を連れて行き、そこでお礼して貰うんだったよね?
なのに今はまだ真っ暗な玉座の間。
中庭(?)に連れて行く気配無い……
「これでお二人とも静かに寝れますね」
ビアンカが和やかに話しかける……
すると二人は黙って消えてしまった。
イレギュラーなスドー君が居るから、幽霊チックな空中移動は無しなのか?
まぁ良い……あとはゴールドオーブを手に入れれば、此処でのイベントは終了だ。
だから松明をビアンカから受け取り、周囲を探してみました。
「あら、これは何かしら?」
すると原作同様ビアンカが何か(ゴールドオーブ)を発見し、俺に見せてくれる。
流石女性は光り物に目敏く反応する。
「何だろうね……凄くキレイだ」
何だか解ってるが惚ける俺ちゃん。
説明が面倒だからね。
「きっとオバケ退治のお礼よ! アルスの作戦で親分を倒したのだから、これはアルスが貰ってよ」
「え、でも……薬草とかはビアンカがお小遣いから出して買った物でしょ? これはビアンカが貰うべきじゃ……」
はい、勿論本心じゃありません。イベントアイテムなのだし、貰わない訳にはいかないのだけど……一応こう言っておかないとね!
「それは大丈夫よ。ここへ来るまでに何度か戦闘をしたでしょ……その時に敵が落としていったお金は全部貰っちゃってるから、親分を倒して貰ったこれはアルスが貰って良いのよ」
なるほど……確かに戦闘では何の役にもたってないし、金は全部ビアンカの物だろう。
「じゃぁ遠慮無く……」
申し訳なさそうにゴールドオーブを受け取り、完全に誰も居なくなったレヌール城から脱出する。
すると何時の間にか日が昇っており、爽やかな朝になっていた。
「拙い……私達が町を抜け出し、レヌール城まで来てた事がバレちゃうわ!」
あぁそうか……子供なんだし、勝手に町を抜け出しちゃ怒られるのか。
血相を変えたビアンカに続き、急いでアルカパまで戻る俺達。
まぁ間違いなく大人に叱られるだろう。
父さんにも怒られるだろう。
とても心配だが、今はそれどころではない。
スドー君の事を何て説明すれば良いのだろう?
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