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ドラゴンクエスト5〜天空の花嫁……とか、
第8話:子供だけど子供騙しに騙されない
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るとは思えない。で、食材は人間……それも子供だろうと考えたんだ」
そこまで言うと一旦間を置き、大きく開いた落とし穴を見る。

「だ、だが……それと落とし穴と何の関係がある!?」
「オジサン馬鹿だろ! あの大皿の位置は、オジサンが座ってる玉座の前の真上なんだよ! オバケ達に怯えていても、僕は周囲の状況をちゃんと見ているんだ! オジサンが今にも押したくて手すりのスイッチを撫でてたのも、ちゃんと見てたんだよ!」

一応言っておくがハッタリだよ。
こんな暗闇の中じゃ、地下の大皿との位置関係を測るなんて出来ないし、恐怖でそこまで気が回らない。
でも出来る男っぽくて格好良かっただろ、今の俺って……

「くっ……」
ムンク(親分ゴースト)が悔しそうにスイッチを押そうとしてた自分の指を睨んでる。
どうやらハッタリ効果絶大だ(笑)

「僕はオジサンと違って臆病なんだ。オバケは恐いし、地下に居たガイコツも恐い。今だってオジサンの事が恐くて仕方ない。でもね……馬鹿ではないんだよ。オジサンと違ってね!」
イェ〜イ……言ってやったぜ! 戦えない俺に出来る最大の攻撃、それは皮肉だ!

「こ、このガキぃ!(ツルッ!)あ、あぁぁぁぁ………(ぐちゃ!)」
俺の皮肉が効果的だったらしく、激怒のあまり勢いよく立ち上がったムンク(親分ゴースト)……
だが目の前が落とし穴だと言う事を忘れてたらしい。

立ち上がったのと同じくらいの勢いで落ちて行く。
そして最後に鈍い音……
穴の底は暗くてよく見えないが、ガイコツ達の声が聞こえてくる。

「お、おい! 親分が落ちてきたぞ!」
「何だって!?」
「親分、大丈夫ですか!?」
「おい、返事しねーぞ……」
「ま、まさか……」
「親分がやられた! 逃げろー!!」

確かコイツ等は魔界でもはみ出し者だったと思う。
はみ出し者と言っても、弱いから仲間に入れて貰えず、弱い者同士で連み更なる弱い者を苛める馬鹿連中だ。
そんな連中でも親分と呼ばれる奴は、その中では一番強いのだろう。

その一番強い奴が()られたとなれば、手下共は恐くて逃げ出すしかないだろう。
元々人望があった訳でもないのだろうし、復讐心に燃えて襲ってくる奴は居ないはずだ。
居たら困るなぁ……

気が付くと目の前に信長(エリック)貞子(ソフィア)が現れていた。
貞子(ソフィア)の存在感にガチ泣きそうになったが、グッと堪えて奴等の反応を窺う。
すると……

「よくぞ目障りな連中を追い出してくれた、礼を言うぞ!」
信長(エリック)が偉そうな態度で礼を言ってくる……これって礼か?
「これで……静かに……寝れる……」
貞子(ソフィア)の方は小さい声で喜びを表してる……でも怖い。

確か
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