第8話:子供だけど子供騙しに騙されない
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て会話を続けます。
ビアンカが突出しない様に……
「ふぇふぇふぇ……何じゃ、ワシが恐いのか? 臆病なガキ共じゃ!」
「な!? こ、恐くなんて無「はい、とっても恐いです。特に顔が!」
侮辱され怒りのままに怒鳴ろうとするビアンカを押しのけ、俺は本心を語り主導権を握り続ける。
「ちょっとアルス! 私は恐くなんてないわよ!」
「ビアンカは黙ってて! アレを恐くないって、感覚おかしいよ!」
近付いて奈落の底へヒュ〜ストンなんてご免な俺ちゃんは、騒ぐビアンカを叱咤して黙らせる。
結果さえ出せば嫌われないよね!?
「ワシは思っている程怖くないから、もうちょっとこっちへ近付いておいで」
なおもムンクは俺達を誘き寄せようと話し続ける。
だが俺はそれを無視し、銅の剣を使って床を叩き始める。
(ゴッ……ゴッ……ゴッ……コン!)
皆が不思議そうな目で見詰める中(スドー君は無表情)、音の違う場所を発見する俺。
(コン……コン……ゴッ……ゴッ……ゴッ……コン)
軽い音(コン)が落とし穴だと思われるので、そこを回避しムンクが座る玉座の真横に到着する俺達。
近くで確認すると、玉座の手すり部分にスイッチが見えた。
多分これを押すと落とし穴が開き、上に乗っている奴を奈落へ落とすのだろう。
ムンクも“何故バレたのか?”と驚き顔だ。だがその顔が凄く恐い(泣)
「え、えぇ〜い……礼儀を知らぬガキ共じゃ! 目上の者に対し横から話しかけるとは何事じゃ! しょ、正面に回って話しかけよ!」
完全に動揺しているムンク……
俺からは話しかけてないのに、ムチャクチャ言ってくる。
「ヤダよ……だって落とし穴に落ちたくないモン!」
核心をつく俺の一言。
更に驚愕の表情を浮かべるムンク。そしてその顔は恐ろしい。
「な、な、な、何を言ってる……お、落とし穴なんて此処にはないよぉ!」
「でもコレ……スイッチでしょ?」(ポチッ)(ガコン!)
見え見えな動揺で罠の存在を否定するムンクに対し、俺は手すりのスイッチを押す事で対応する。
「ほら……スイッチ押した途端、落とし穴が開いたよ。あなたの正面に居たら、僕達は落とし穴に落ちてたよ。こんな間抜けな罠に引っかかる奴居ると思ってたの?」
「何故だ……何故この落とし穴の存在を知っていた!?」
あぁそうか……知ってた理由が必要になるのか。
何て言おう……原作知識とか言うのは拙いよなぁ……
隣でビアンカも知りたがってるし……格好いい事言っちゃおうかな。
「僕達はここへ来る前に、地下の台所に行ったんだ。其処ではガイコツ達が大きなお皿に料理の準備をしていた……とても普通の食材が乗
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