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圧倒的究極神が世界を旅するそうです ハイスクールD×D編
旧校舎のディアボロス
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シルマと一緒に昼食をとった。
白音と霞が2年の教室に来た時に松田と元浜、他数名の野郎が性懲りもなく連絡先を聞いては撃沈していた。
いつもなら、ここに紅音やリアス、朱乃と蒼那もいるのだが各々用事があり、今日は5人でのお昼となった。
屋上で5人でのんびりと昼食をとり、休憩をしていたら休み時間が終わってしまった。
教室に戻り、授業の準備をする。科目は英語。
一誠は転生者である。先生には悪いが、2度目の人生で効率よく勉強しているから、高校の科目なら大体できる。
適度に聞き流し、午後の授業を終えるのだった。
帰りの支度をしていると、霞と黒歌からメールが来ていた。
『我、白音と買い物に行く。夕ご飯の前には帰る』
『部活で助っ人を頼まれちゃったにゃ。悪いけど先に帰っていて欲しいのにゃ』
携帯をしまい帰り支度をしながらシルマの方を見てみると友人たちと話をしていた。
一誠の視線に気づいたのか、一誠の元にやって来る。
「ごめんねいっくん、今日は皆とお買いものに行くことになったんだ」
「わかった、夕飯はどうする? 必要ならその分も渡しておくが」
「夕飯までには帰るね。それとお金はこの間のボーナスがあるから大丈夫だよ」
それじゃあ行こっかというシルマとその友人を見送った一誠は、自分も友人と出かけようと思い松田と元浜を探したが教室にはいなかった。
「松田君と元浜君なら、新作がどうのとか言って授業終わってすぐ帰っちゃったよ」
隣の女子生徒に聞くと松田と元浜は既に帰っていない。
今日は本当に珍しく、一誠は一人で家に帰ることになった。
校門を出てすぐに他校の制服を着た、黒髪の少女から話しかけられた。
「あの…駒王学園の兵藤一誠さん…で合ってますか?」
「そうだが、何か用か?」」
(この娘、人間とは違う感じだ。木場とも違う別の感覚)
顔を少し赤く染め、一誠をちらりと伺う。
鞄を体の前で両手で持っている為、胸が強調され、スタイルの良さがわかる。
あの、その、と言い出そうとしているが言葉にできていない。
「落ち着いて、ゆっくり深呼吸をするといい」
一誠の指示に従い、少女は深く息を吸い、ゆっくりと吐き出した。
少女は一誠に背を向け一度目を瞑り、よしっと自らに喝を入れ再び一誠と向き合った。
「私と、付き合ってもらえませんか、兵藤くん!」
物語の開幕を意味する、その一言が少女の口から発せられた。
はずだった。
一誠は転生者、それも憑依という形でシルマが作り出したこの世界に来た。
だが肝心の原作はほんの少しかじった程度でしかない。
その原作知識も16年という歳月で、既に風前の灯火である。
だから、
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