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占術師速水丈太郎 五つの港で
第二十三章
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の命を犠牲にしてですが」
「海軍の歴史の美談の一つじゃよ」
「そうして五つの地蔵にですか」
「この地蔵は特別じゃ」
 さらに話していく。
「その教官達の魂を鎮めると共にじゃ」
「海運ですね」
「そうした有り難いお地蔵なのじゃよ。しかしじゃ」
「それがこういった有様ですか」
「誰か知らんが愚か者じゃ」
 老人の言葉は苦々しく、かつ忌々しげなものになっていた。それを話すのである。
「こうしたことをするとはのう」
「同感ですね。世の中には心ない人もいます」
「そうした奴には天罰が下るわ」
「天罰ですか」
「そうじゃ、天罰じゃ」
 それがあるというのである。

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