第五章 StrikerS編
第百四十一話 『嵐の前の日常風景(表)』
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さんに料理を配給している。
そして無言で食べだすアルトリアさん。
もっきゅ、もっきゅ、と音が聞こえてきそうな感じで食べていき、そして料理人の魂を砕く一言を言い放つ。
「まずい。しばらく食べないうちに腕を落としたな、シロウ」
「ぐはっ!?」
士郎はそれでショックを受けたのか崩れ落ちた。
「士郎!」
そこにアインスがやってきてすぐに介抱して士郎を回収していった。
うん。ナイスや、アインス。女冥利に尽きるで。
「くうっ! やっぱり士郎の腕でもダメか!」
「シホ。今日は素直に“あれ”を用意せよ。でないと宝具を解放するぞ…?」
なにげに恐ろしいことをつぶやくアルトリアさん。
解放ではなく“ぶっぱ”するというところにアルトリアさんの本気度がうかがえる。
でも、あれってなんやろうか?
でも、シホちゃんはそれで諦めた表情になり、
「わかりました、王様…。
なのは、はやて! あなた達も手伝いなさい! 戦力は少しでも多いほうがいいわ!」
「わかったよ、シホちゃん」
「わかったで」
それで一緒に厨房へと向かい、シホちゃんはパンやピクルス、ケチャップ、ハンバーグを用意しだす。
「って、ちょっと待った!
シホちゃん、まさかこの材料って…!!」
「そのまさかよ。
アルトリアの味覚は反転して雑だと言うファーストフードを食べるようになってしまうのよ」
「それは、なんというか…ご愁傷さま?」
「他人事のように言っているけどしっかりはやてにも罰を受けてもらうからね…?」
「え…?」
「グリフィス!」
「はいっ…!」
そこにはいつからいたのかグリフィス君が電卓を片手に持ちながら立っていた。
「これから使われる出費ははやての給料から差し引いておいてね?」
「了解しました、シホさん」
「そんなー!?」
それから私の給料はアルトリアさんの胃袋の中にかなり消えていくことになるのであった…。
◆◇―――――――――◇◆
Side シホ・E・S・高町
アルトリアの暴食な食事で痛い出費をしたはやては放っておいて、私は今、魔術事件対策課へと連絡をとっている。
そして出たのはミゼさんとアリサ。
『シホさん、久しぶりね』
『シホ、すずかはそちらでどう…?』
「楽しくやっているわ。
ところでそちらの首尾はどうなっている…?
情報は集めているんでしょう?」
『ええ。こちらでも色々と動いているけど、隻眼の魔術師の動きは掴めていないわ』
『そうなのよ。あー、もう…全然居場所もアジトも掴めないからイライラするわ』
「落ち着いて、アリサ。それじゃ他になにか情報はある…?」
それでミゼさんは少し顔を俯かせて、
『それが…管理局でミ
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