第五章 StrikerS編
第百四十一話 『嵐の前の日常風景(表)』
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きっと幸せになれるんじゃないか、というジンクスが機動六課内で噂されるほどのもの。
そう、それとは…、
「アルトリアさん!」
「なんですか、スバル?」
「その、失礼になってしまうと思うんですけど、よろしかったらその“アホ毛”を触らせていただけないでしょうか!?」
あたしがそう告白してみた。
でもお昼だったのでほとんどの人がいるために、隊長陣…特にシホさん辺りが「正気か!?」と言わんばかりの目であたしを見てきた。
やっぱり失礼だったかな…?
「スバル、なにいってるの!?」
「このバカスバル! アルトリアさんに失礼でしょ!」
ギン姉とティアにも怒られてしまった。
「すみませんがスバル。このアホ毛は握らせるわけにはいきません」
それからアルトリアさんはいかにこのアホ毛が大事なものかを熱弁しだし始めたが、ふと後ろからちょんちょんと肩をつつかれて振り向いてみるとそこには八神部隊長がいた。
なにやらおもしろそうな事を見つけて童心に帰ったような笑顔を浮かべて、
「(…スバル、アルトリアさんのあのアホ毛、触りたくないか?)」
「(触りたいです!)」
「(よろしい。ならば戦争や!)」
なぜ戦争…?
わけを聞いてみるとアルトリアさんのアホ毛を触ろうとするとまず間違いなくシホさんから始まり、なのはさん、ネロさん、オリヴィエさん達を敵に回すという。
なんでだろう…?
味わったことないけど、シホさんとなのはさんによる『O・HA・NA・SHI』という名の説教が待っているかもしれないという。
薄ら寒いものを感じるのはきっと気のせいだ。
なぜかどこからかティアがなのはさんに撃墜されるビジョンが脳裏に流れてきたんだけど、そんな事はもちろんなかったし、一体なんなのだろう…?
それはともかく八神部隊長の話に耳を傾ける。
「(そ、それじゃどうすれば…?)」
「(ここは私に任せとき! それで隙をついてスバル、アホ毛を掴むんや!)」
「(了解です!)」
それで八神部隊長はアルトリアさんに向かっていった。
「なぁなぁ、アルトリアさん」
「ん? なんですか、ハヤテ?
今、私がいかにスバルにこのアホ毛が大事かを語っているところなのですよ」
「まぁ、ええやん。それよりちょっと私のデザートでも食べないか?」
「よろしいのですか…?」
「うん。士郎のデザートは美味しいからな〜」
それでアルトリアさんの興味はデザートに移った。
八神部隊長がこちらに向いて目で『いまや!』とあたしに語り掛けてきた。
なら、今がその時だ。
「アルトリアさん…!
もらいました!」
あたしは勢い良くそのアホ毛に手を伸ばす。
あと、数センチというところで、
「天の鎖!」
突如としてか
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