第五章 StrikerS編
第百四十一話 『嵐の前の日常風景(表)』
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れで二人はまたお互いにスピードの世界に突入していった。
「え…? な、なに、これ…?」
ギンガが呆気にとられながらそう呟く。
それで私はまだ機動六課での非常識な光景に慣れていないギンガの肩に手をおいて、
「あれがツルギ君よ。どう? 強いでしょ」
「………はい。私の常識を打ち壊してくれました」
「ギン姉も早く慣れたほうがいいよ?
ただでさえここには強い人が大勢いるんだから…」
どこかたそがれながらもそうスバルは発言する。
まぁ、常日頃私達よりはるかに強いサーヴァントのみんなに鍛えられているのだ。
自分の常識は壊すものと言わんばかりに壊される。
そしてそれで強くならない方がおかしいと言っても過言ではない。
それでランサーが私の隣にやってきて、
「シホの嬢ちゃん、ツルギの坊主もやるもんだな。
俺が直々に鍛えてやっているエリオに追い付いてくるなんてよ」
「まぁ、使う魔術が反則級だからね」
「概念抽出とか言ったか…?」
「えぇ、そうよ」
「士郎にはない能力だからな。士郎は自慢だろうな」
「あ、一応私と士郎も概念抽出魔術は使えるわよ?」
「なに? そうなのか…?」
ランサーが多少驚きの表情で聞いてくる。
「うん。この魔術はツルギ君が最初に思いついたんだけど、やろうと思えば私達も昔からできたのよ。
ただ、いままで普通に宝具を直に使っていたからそういう発想が思い浮かばなかっただけでね」
「ほ〜? そうなのか」
そんな話をしていると決着がついたのかツルギ君が大の字で横になっていた。
倒されたわけではなく単にスタミナ切れであるらしい。
簡単に使っているように見えて結構概念抽出魔術は神経を使うからね。
「うー…負けちゃったよ」
「…はぁ、はぁ…なんとか体力勝負で勝ちを得たよ」
「エリオ…。六歳相手にその様ではかっこが悪いぞ?
私が直々に鍛え直してやろう。
午後にシスター・シャッハも来られる予定だ。
どうせだ。フォワードとギンガ全員相手をしてやる。覚悟をしておけ?」
シグナムの発言によって悲鳴をあげるフォワード陣はご愁傷さまね。
その一方で、
「ツルギ君、かっこよかったよ!」
「ありがとう、ヴィヴィオちゃん!
でも、負けちゃったけどね…」
そう言って二人揃って笑いあっていた。
もうあんなに打ち解けちゃって…。
やっぱりツルギ君をヴィヴィオに紹介して正解だったわね。
士郎の采配には感謝だわ。
◆◇―――――――――◇◆
Side スバル・ナカジマ
あたしは常日頃、触りたい触りたいと思うモノがある。
いや、モノといったら失礼だけどあの、ふよふよとしていてたまに動くとこを見ると胸踊らされる愛らしさ。
つかんだら
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