第五章 StrikerS編
第百四十一話 『嵐の前の日常風景(表)』
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Side シホ・E・S・高町
公開意見陳述会が四日後に迫ったそんなある時の朝の訓練時にヴィヴィオとツルギ君が早起きして見学に来ていた。
そんな時にツルギ君がエリオに話し掛けていた。
「ねぇ、エリオお兄ちゃん!」
「ん? どうしたの、ツルギ君?」
「僕と勝負しよう!」
「え゛っ…!?」
そんな言葉がきっかけで急遽エリオ VS ツルギ君という対決が始まろうとしていたのであった。
エリオが少し情けない顔をしながら、
「あのー…シホさん」
「なに、エリオ?」
「辞退は、ダメですか…?」
「したらツルギ君が泣くから却下♪」
「ですよねー…」
「あと、まだ六歳の子供に本気を出したらダメだからね?
ちゃんと手加減するのよ」
「わ、わかりました…なるべく努力します」
やっぱりエリオとしては気が引けるのだろう。
武器も持たない拳だけのツルギ君にどう挑んだらいいか悩む気持ちはわかる。
「エリオー、ツルギ君を泣かしちゃダメだぞー!」
「そこそこ相手をしてやりなさいねー」
「スバル! ティアナ! 戦闘経験のない子供が勝てるわけないじゃない!?」
「いや、ツルギ君かなり強いよ、ギン姉?」
スバルとティアナはもう完全に観戦ムードだし。
ギンガだけは常識人ね。
「え、エリオ君…負けちゃわないですよね?」
「さて、どうだろうね? ストラーダは使わない肉弾戦だから、ツルギ君ももしかしたら、ね。
でも、怪我はしないのが一番だけど…」
キャロとフェイトはどちらが勝つのか、というより純粋に心配しているご様子。
「ツルギ君、今日はどんな戦法をとってくるのかな…?」
「楽しみだね。エリオ君、苦戦しそうかも…」
ランとレンはツルギ君がどんな戦いをするのか楽しみらしい。
「ツルギ君、頑張ってー!」
「ふふふ、ヴィヴィオはすっかりツルギ君と仲良しだね」
幼いながらも応援するヴィヴィオと、もうさすが我が娘と言いたげに楽しんでいるなのは。
「私達が鍛えてやっているのだ。ツルギは強いぞ」
「あぁ、そうだなシグナム」
「見物ですねー」
シグナムとヴィータとフィアもまるで自分も戦いたいかのように楽しみにしているようだ。
「では、はじめますよ?」
アルトリアがエリオとツルギ君の間に立って審判をつとめる。
「「………」」
エリオは覚悟を決めたのか真剣な顔をしていて、ツルギ君もまだ小さいながらも様になっている構えをする。
「はじめ!」
アルトリアの掛け声とともに、
「概念抽出!
メイン抽出、『猛り狂う雷神の鉄槌』!
サブ抽出、『干将・莫耶』!」
まずツルギ君が一瞬で準備を終わらせた。
そして次の
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