第一章 [ 胎 動 ]
十一話 崩壊の足音…
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となって消えていく。
「大丈夫か?」
「あ、ああ、すまん。助かった…」
そんな会話が聞こえる。どうやら怪我は無いらしい。だけどこのままじゃ妖怪に包囲されるかもしれない。
「分隊長どうします?本部に連絡を取って他の部隊と合流しますか?」
そんな進言を分隊長に伝える。
「そうだな…確かにこのままでは包囲されるのも時間の問題か。よし本部に連絡を取るか」
そう言い通信をしようとしたその時、戦場に轟音が響き渡る。その轟音に戦場にいた全ての人間と妖怪が動きを止める。音の発生源を探そうとして周りを見渡した僕はある一点に目を奪われた。
巨大な土煙が空に向かって上がっていた。問題はその場所だった。記憶に間違いが無ければあそこはあいつを封じた場所だ。つまり状況から考えてあの土煙と轟音は……。
おそらく僕以外の隊員達も同じ答えに辿りついたはずだ。僕の脳裏にいつかの庵さんの言葉がよぎる。『この世は理不尽』まさにそうだ。本当にあと少しなのに、周りからそんな嘆きが聞こえてくる
そして僕達に再び脅威が降り掛かる。
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