第一章 [ 胎 動 ]
七話 不吉の風
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内臓を傷めたのか吐血する。何が起こったんだ?離れた所に美香が見えるが倒れたまま動いていなかった。
「なかなかいい攻撃だったぞ。」
声のする方を向くと奴が立っていた。なぜか切り落としたはずの右腕が生えている。僕の視線に気付くとそいつは言い放つ。
「あぁこれか、これは俺の能力でな。『再生する程度の能力』だ。」
…ふざけてる、これだけの戦闘力で再生までするなんて。こんな奴どうやって倒せばいいんだ?
「虚空!美香!」
やっと庵さんがこっちに来てくれた。
「お、遅い…ですよ…」
「悪いな、遅れた分は働くさ!」
庵さんが刀を構える。その周囲を第四連隊の隊員達が陣を布く。
「…庵さん、鏡真さんは…」
「!?………」
答えてはくれなかったがどうやら僕達は間に合わなかったみたいだ。
「ふむ、今日は実に良い日だ。今までの渇きが嘘のようだぞ!」
あいつが何かを言っている。
「このまま続けたい所だが折角見つけた強者を一度に屠るのはもったいないな」
そう言うとそいつは徐に右手を掲げる。一体何を?そう疑問を抱いた瞬間あいつの右腕に爆発的な妖力が集まりはじめる。
「なっ!!」
庵さんもその妖力を感じ驚愕する。
「置き土産だ。頼むからこれで死ぬなよ?」
そいつが嗤いながらその拳を地面に叩きつけた瞬間、圧倒的な暴力が嵐のように荒れ狂るった。咄嗟に傲慢で盾を作るが防ぎ切れずに嵐に飲み込まれていく。
そこで僕の意識は闇に落ちた。
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