第72話 少年達と少女は新たな局面に落ちるようです
[7/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
!」
「上かぁ!!『狗音連装』!ウーララララララララララララララアラララァァ!!」
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!
壁にめり込んだと見えたネギは上空30m程に現れ、黄金の弓を召喚し殲滅魔法を降らせる。
吹き飛ばされた瞬間『我が身集う清廉なる風』で透明化、同時に風魔法で身代わりか。
ダメージと消費魔力無視の一発狙い・・・悪くない。
対する小太郎は十重二十重に狗神を纏い、拳の連撃でそれを迎え撃つ。
・・・で、さっきからこいつは何をやっているんだ?楽しむのは結構だが、いい加減キレるぞ。
「こんな見え見えの攻撃がワイに通用するとでもおもっとんのか!?ふざけ―――」
「巫山戯ているのは貴様だ小太郎。いつまで俺達に恥をかかせる気だ。とっとと終わらせろ!!」
「うぐっ!わ、分かったで。」
「ネギ君、君もじゃ。いい加減にするとよい。」
「………はい、学園長先生。」
俺が叱責すると、小太郎は漸く本気を出す気になりネギへ向き直る。だが、それはネギとて同じ。
しかし、その意味はまるで違う。
「ラステル・マスキル・マギステル!!"風よ 雷よ 光よ!無限に連なり其を包め 彼を焼け 我を照らせ!
切り裂け 刺し穿て 叩き潰せ!!"『全きこの身を剣と化し』!!」
ズガガガガガッガガガガガッガガガガガガガガン!!
ネギが腕を地面に突き刺すと、小太郎を中心とした直径30mの球範囲に風や雷や光で作られた武器が出現。
三千を優に超えるそれが、小太郎を貫いた。
三属性混合の殲滅呪文だが、この通り対人もこなす便利かつ超高威力な魔法。だが―――
バォウ!!
「……これがワイの新しい強化術。『狗神流 獣化連装・"黒狗神"』や」
「戦術魔法を食らって無傷……!?愁磨さんでもあるまいし!!」
武器群を尾の一撃で吹き飛ばし、無傷の小太郎が現れる。
姿は常の獣化よりも腕と尾が二割ほど増して巨大化し黒化するだけだが、その力は以前の比ではない。
獣化した上で自分の使役する狗神を1000匹纏う事で、狗神の王に近い力と性質を手に入れた。
「凄まじいのう………。しかしあの術、少々危険ではないかの?」
「肯定だ。呼び出して使うだけなら兎も角、ハーフの小太郎がそれを体内に入れりゃ、汚染される。
使い過ぎればそれこそ狗神と同じワンコロの姿になるだろう。」
当然、そんな危険な術を習得させたのは小太郎が望んだからだ。
ネギに負けたのが相当悔しかったのか
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ