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少年は魔人になるようです
第72話 少年達と少女は新たな局面に落ちるようです
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さ、行くぞ。そろそろウチの方も出来上がった頃だろ。」

「……………ネギ君、ワシ帰っちゃダメかのう?」

「何でですか?と言うか、学園長先生が来たいって言ったんじゃないですか。」


朝の一件もあり、俺が無駄にキレてみたら近右衛門が一瞬で疲れた顔で項垂れ、ネギは不思議そうな顔をする。

地味な所で俺に慣れているか慣れていないかが分かる。他人に合わせる気は無いのでどうでもいい訳だが。

そして、その二人が気になりすぎてて視界に入らなかったネギパーティの面々も一緒に地下へ。

ダイオラマ球の中にある魔法陣を特定の順番で進んで行く。最後に到達した場所は―――


「わぁ………きれいです〜。」

「綺麗なのですが、こ、これは青い薔薇(ブルーウィッシュ)!?優曇波羅華、仙桃七顆、不凋花夢幻花、

これなんかアスポデロスです!?な、何故こんな物が………。」

「良く知ってんなぁ。全部正解だ。」


俺が創った実在・空想問わず、全ての花が咲き誇る花園。当然、こんな場所で戦う訳ではない。

これはあくまでカモフラージュ。魔法陣を呼び出し、世界樹まで飛ぶ。

全員を軌道エレベーターへ詰め込み、300q程上昇。扉を開けると、そこは中世の闘技場。

その中央に、腕組みをして獰猛な笑みを携えた小太郎が仁王立ちし、その横にはノワールとアリカが。


「まぁぁぁああぁぁああぁあっとったでネギィ!そらもう何ヶ月も待った感じがすんで!!」

「実際、8か月だからな。真っ暗じゃ時間間隔も無くなるだろう。」

「は、8か月も!?そ、そんな事が……可能なんですか、そうですか。」


ネギはふぅ、と溜息一つ。それを合図代わりに、俺と近右衛門、小太郎とネギ以外は障壁付きの観客席へ。

土魔法で武闘祭と全く同じステージを創り上げ、両端に立たせる。


「時間無制限、術・魔法・武器制限無し!相手の気絶・戦闘不能・死亡を持って戦闘終了とする!

両者異存は!?」

「もっちろん無いわ!!」

「は、はい。ありません!!」

「では、構えい!!」


小太郎はいつも通りの右手を前にした半身ではなく、両手を軽く開き腰溜めにし腰を落とした構え。

対するネギはいつも通りの左腕を前にし、体をそれに隠すような構え。

小太郎の構えを変えさせた理由は二つ。当たり前の構えなぞつまらないと言うのが一つ。そして―――


「始めぇい!!」

「『戦闘の為(バルトフェルド)「ハァッ!!!」ガ……!!」
           ズンッッ!
「ネギせんせー!!」

「アイヤー!あれは痛いアルよ。」


ネギが強化する、その1秒の隙。小太郎は足の裏から狗神を出し、強化後
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