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少年は魔人になるようです
第72話 少年達と少女は新たな局面に落ちるようです
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しい事この上ないわね。まさかとは思うけれど、いつもこうじゃないわよね?


「あ、おかわり。」

「・・・ん。」


でも、嫌じゃない。

私に家族が居なかったと言うのもあるかも知れないけれど、何と言うか・・・。

父さんと母さんと、姉と妹と・・・ここは、他人の私でも自然と家族になれそうって言うか、なんていうか。


「ん。」

「ありがと。」

「は・な・せぇぇぇええーーーーーー!!」


うん。嫌いじゃない。

Side out


Side 愁磨

「やっぱり嫌ぁぁぁあああああああああああああーーーーーー!!」
チュドーン! チュドーン! ドッカーーーン!!
「何を言っておるか!さっさと私に一撃入れんか!!」


朝飯を食ってから10分、いつもよりキツめの攻撃が明日菜を襲い続けている。

目標はいつも通り『アリカに一撃当てる事』。戦場で一番に潰すべき固定砲台への攻撃練習だ。

成果は・・・まぁ、持久・耐久力の多大な増強には繋がっている。


「ハァッ!やぁあああああ!!」

「ほう、"咸卦法"を一瞬で使えるようになったか。その程度の上達が無いと苛め甲斐が無いと言うものじゃ!」
ドゴォァァァァアアアーー!
「ちょっと、本音漏れてるんですけどぉ!?」


アリカがいつも通り作っている隙をついて、明日菜が一瞬で"咸卦法"を使用、僅かながら距離を詰める。

昨日は出来ていなかったんだが・・・毎日練習でもしてたのか?だとしたら目覚しい進歩だ。


「シュウ〜、お客様よ〜。」

「えぇぇえー、誰だよ?俺は明日菜が慌てふためきつつ哀れに?く様を見ていたいんだが?」

「それがねぇ?坊や達と近右衛門がセットで来てるのよ。『どうじゃ、弟子同士また戦わせてみんかのう?』

とか言って。あっちではつい昨日戦ったばっかりなのによ?」

「ほぉぉぉう?俺らの鼻を一回明かしただけじゃ飽きたらんとでも言いたいのかねぇ。

面白い、小太郎を全快させておけ。」

「ふふふ、了解〜。」


ノワールが小太郎を折檻とオシオキついでの特訓場兼牢獄であるこのダイオラマ球の世界の果てへ飛んで行く。

その間に俺はログハウスへ上がり、玄関を開けるやいなや腹いせにネギへデコピンをかます。


「い、痛いじゃないですか!僕が何したって言うんですか!?」

「喧しいわ!恨むんならお前の横にいる妖怪を恨みやがれ!なぁぁぁあぁあぁああ?オイ!!

チョーシくれてんのもいい加減にしやがれヤァ!?ア゛ァ!?」

「い、いや、そこまでキレられる覚えがないんじゃが……。」

「気にすんな若造。盗んだバイクで走り出したくなる単なる青春万歳なキレやすいお年頃だ
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