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少年は魔人になるようです
第72話 少年達と少女は新たな局面に落ちるようです
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?」

「………えっ!?」


ネギと木乃香の声に驚いて飛び起きちゃう。

いや、そっちまでそんなに驚かれると、ちょっとだけ申し訳なくなるんだけど。

・・・って、なんだろう今の夢。ネギのお父さん達と愁磨先生達・・・と、私?

いやいや、何かの間違いだって。夢って自分の望む事見るらしいし。ネギといるうちに感化されたのよ。


「(感化・・・"咸卦法"?アリカ先生に教えて貰った技?ガトウ、って、誰――――――――!?)

うぅぅ……っ!?」

「あ、明日菜さん、大丈夫ですか!?」

「明日菜!?しっかりしぃ!!」


"ガトウ"――――その名前を思い出した瞬間、頭が割れそうになって倒れこんじゃう。

断続的に頭に浮かんで来る―――タバコの臭い、私を守る背中―――悪魔――――切り裂かれる―――


「カッ!ハ、ハ……はぁ、はぁ………。」

「どうしました、明日菜さん!大丈夫ですか!?」

「あ、だ、大丈夫よ……。うん、平気………。」

「ほ、ホンマに?何なら保健室とか……って、ノワールはんおらんか。」


頭痛が治まって少しすると普段通りに動けるようになって、さっきの事はよく・・・いや、全然思い出せない。

なんだか、大切な事を思い出しかけた様な気がするんだけれど・・・。


「って、あぁーーー!!バイトに遅刻しちゃうじゃない!?」

「え、ええ。だからそう言ってるじゃないです、か?」

「パン一枚焼いといて!」

「はいはい、了解〜。」


木乃香がパタパタとキッチンに走って行くと同時に、私はいつも通り着替え始める。

それと同時に、ネギも窓から飛び降りて走り込みに向かう。と言うか向かわざるを得ないんだけど。

約二分後、いつものジャージにツインテールでパンを咥えて、私はバイト先へ走った。

・・・さっきの事なんて、微塵も思い出せないまま(・・・・・・・・)

………
……


「ちょぉっとお!華の夏休みだってのに拉致る気!?」

「何を言うておるか。休みだからこそいつもより長く修業するのじゃ。

只でさえお主はアレなのに、そんな事ではネギ如きにさえついて行けんぞ。」


夏休み初日、朝。バイトが終わったところでアリカさんに捕まり、家までズルズル引っ張って来られた。

確かに私も修業には賛成だけどさ。学祭時のあのザマじゃこの先やっていけないだろうしさ?


「だがな、アリカ。今は朝飯食ってるんだ。お行儀良く食べなさい。」

「えぇえ〜そう言うでない愁磨。ダイオラマの中なら一分でも………。」

「ア・リ・カ?アリアを見てもそれが言えるか?」

「ふぐっ!ぐぅぅぅ、仕方ないのう。そら、お前も食うが良
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