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東方虚空伝
第一章   [ 胎 動 ]
三話 『時間』の少女
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た僕らの約束事。

「しょうがないか…はぁ〜〜〜」

 それにしても今回はダメダメだったな。美香に有効打を一つも入れられなかった、完全敗北である。
 そんな風に落ち込んでいると庵さんがやって来る。

「おう、いい悲鳴だったぞ虚空」

「態々そんな事を言いに来たんですか?」

「そう剥れんなよ!まぁ明日からの事をな」

「明日からの事?」

 訓練じゃないのか?という疑問の眼差しを庵さんに向ける。

「お前は明日から早速実戦任務に就いてもらう」

「えっ、いきなり!」

「当たり前だろ、そもそもお前は妖怪との戦闘経験だってあるだろ。使える人材を遊ばせておくほど俺らに余裕はねー!」

 確かに庵さんの言うとおりだ。外壁守備隊は人材が不足しがちだ。
 今でこそ永琳が開発した武器や兵器、戦闘服、医療設備などのおかげで負傷者や殉職者の数は減っている。
 しかし妖怪との殺し合いをしている以上やはり被害は出るのだ。それで戦線を離れる人もいる。
妖怪と戦える人間は出来る限り部隊に加えたいと思うのは当然のことだろう。
 それに僕は妖怪と戦うために入隊したのだ前線に出すと言われたら断る理由など無い。

「解りました、明日より任務に就きます」

「まっ、お前の事だから緊張なんぞしないだろうがしっかり頼むぜ。あぁ後お前は美香の小隊に入れるからそのつもりで」

「あら、という事は私の部下って事よね、ちゃんと敬いなさい」

「了解いたしました、美香先輩!なんなりと御命令を!」

「……ごめんなさい、気持ち悪いからやめて」

「ひどいな〜」

「あっはははは!!まぁほんとに頼むぜ」

「大丈夫ですよ。その為に僕はここに来たんですから」


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