DEAR KABY
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「羽・・・まだ消えないわよね」
「あい」
「っと」
「とーちゃくです」
「ありがとね、ハッピー」
ここはエバルー屋敷の屋上。
ルーシィの金髪メイド作戦が失敗したため、作戦Tに変更になったのだ。
作戦T・・・作戦突撃。正面突破という訳なのだが・・・。
「何でこんなコソコソ入らなきゃいけねぇんだ?」
「決まってるじゃない!依頼とはいえ泥棒みたいなモンなんだから」
「作戦Tってのはな、突撃のTだ」
「正面玄関から入って邪魔な奴は全員ぶっ飛ばす」
「ダーメ!」
「で・・・本を燃やす」
「ついでにあのエバルーって奴をティアに渡して半殺しにしてもらうか」
「だからそれじゃダメなの!ってか、ティアさんは関係ないんだからちょくちょく出してこない!」
ルーシィが正面突破はダメだと言い張るのだ。
それじゃあ作戦Tとは言えない。
「あんた等が今まで盗賊退治やら怪物退治やらいくつの仕事してきたのか知らないけどね。今回のターゲットは街の有力者!ムカつく変態オヤジでも悪党じゃないのよ。ヘタな事したら軍が動くわ」
「ならこっちは評議員動かしてやらぁ。ティアならそんくれぇ容易い」
「動くわけないでしょっ!」
「絶対動くさ」
「何だよ。お前だって『許さん!』とか言ってたじゃん」
「ええ!許さないわよ!あんな事言われたし!だから本を燃やすついでにアイツの靴とか隠してやるのよっ!」
「うわ・・・小っさ・・・」
「あい」
「隠すんじゃなくて燃やしちまえよ。ついでにティアに頼んで半殺しだ」
「ティアさんって半殺し好きなのね・・・」
呆れたようにルーシィが呟く。
「違うぞ。ティアは相手に3つの選択肢を与えるんだよ。『評議員に捕まる』か『視界から消える』か『半殺しにされる』か」
「それもどうなのかしら・・・」
そんな会話をしている間にもナツが窓を少し溶かし、鍵を開ける。
開いた窓から侵入すると、そこには色々なものが置かれていた。
「ここは物置か何かかしら?」
「埃っぽいな・・・」
「ナツ、見て〜」
「お!似合うぞ、ハッピー」
「そこの扉から出れそうね。行きましょ!慎重にね」
「ねぇ、ルーシィもアルカも見て〜」
「うるさい!ネコ」
「ナツ、それビックリ箱か?」
髑髏を被るハッピーとそれを見て笑っているナツ、ナツの開けたビックリ箱を指さすアルカを先導しながらルーシィが扉を指さした。
少し扉を開け、きょろきょろとハッピーが顔を覗かせる。
「誰もいないよ」
「それ、とりなさいよ。気味悪いから」
「おいルーシィ、まさかこうやって1個1個部屋の中探してくつもりなのか?」
「トーゼン!」
「誰かとっ捕まえて本の場所聞いた方が早くね?」
「俺もそう思う」
「あい」
「見つからな
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