DEAR KABY
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い様に任務を遂行するのよ。忍者みたいでカッコいいでしょ?」
「に、忍者かぁ・・・」
「俺、忍者に興味ねぇけど」
忍者、と聞いて若干嬉しそうな顔をするナツと、忍者には興味ない、と軽く眉を顰めるアルカ。
すると地鳴りのような音が響き、床が盛り上がった。
「侵入者発見!」
床から飛び出してきたのはピンク色の髪のメイドゴリラに、美人とは程遠いルックスのメイド達だった。手にはそれぞれ槍のようなものを持っている。
「うほぉおおぉおおおおっ!」
「見つかったぁーっ!」
「ハイジョ、シマス」
メイドゴリラの目が光る。
ナツが構えた、その時。
「大火鎖乱!」
メイド達の足元に深紅の魔法陣が展開し、一気に炎の鎖が出現する。
鎖はメイド達を絡め取り、一瞬で縛り上げた。
「爆!」
魔法陣が光る。
それと同時に鎖が光を放ち、爆発した。
鎖はメイドも巻き込んで爆発し、メイドは吹っ飛んだ。
「こんなモンか?」
「アルカ!」
「助かったでござるよ、にんにん」
「にんにん」
忍者になりきっているのか、顔を隠すようにマフラーを巻くナツ。
「今のって・・・」
「俺の魔法、大火。炎を操る魔法だ」
「とにかく一度隠れましょう!どっかの部屋に入るの!」
「来るなら来いでござる!」
「いーから隠れっぞ、ナツ」
そう言ってルーシィがナツを引っ張りながら近くの部屋に入る。
「ふぅー、危なかったぁ」
「うおおっ!スゲェ数の本でござる!」
「あい!でござる」
2人の言う通り、部屋の壁には本、本、本。
かなりの量の本があった。
「エバルー公爵って頭悪そうな顔してるわりには蔵書家なのね」
「探すぞーっ!」
「あいさー!」
「全部読むのに何年かかるんだろうな・・・ルーなら一生かかっても読みきれねぇよ。アイツ、活字に弱いから」
「これ・・・全部読んでるとしたらちょっと感心しちゃうわね」
「うほっ!エロいのみっけ!」
「魚図鑑だ!」
「お前ら、真面目に探せよ」
「はぁ〜、こんな中から1冊を見つけんのはしんどそぉ」
「何だコレ!字ばっかだな」
「ナツ・・・普通はそうだよ」
「こーゆー時はここにある本全部一気に燃やせばいいんじゃねぇか?」
「ダメに決まってますよ!」
真面目に探す気のなさそうなナツとハッピーに、本人は至って真面目なんだろうけど真面目に見えないアルカ。唯一真面目なルーシィは溜息をつく。
「おおおっ!金色の本、発っけーん!」
「ウパー!」
「あんた等真面目に探しなさいよ!」
「・・・ん?待てナツ、その本のタイトル・・・」
アルカがナツの手から本を奪い取り、タイトルを読み上げる。
「|日の出《デ
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