一周年記念コラボ
Cross story The end of world...
―Last Battle ―亡国の王女2
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世界が壊れたとか何とか言ってたし。
リンもレンもゲツガも皆、何というか……そう、親近感が湧く不思議な気持ちになるのだった。だから、これからも―――
「その時はまた元に戻せば良いだろ。4人で協力して」
「は?……まあ、そうなんだけどさ」
鏡が震え、辺りが少し暗くなる。―――時間はあまり無いようだった。
「……じゃあ、またな、だな」
「ああ。いつかな」
「うん、またね!!」
「次はカエル肉以外でごちそうするよ」
『またな』そう言って4人は一時なのか永遠なのか……それは誰にも分からないが別れを告げた…………
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「燐……!!」
幼馴染みの少年が突然鏡に吸い込まれ、その余りにも現実放れした光景に思考が停止した。鏡に駆け寄る、と言うことも出来ずにただ突き飛ばされた格好で呆然としていた―――その時、
「……っと、まさかの10年後とかじゃないな」
鏡の向こうに消え去ったはずの燐がにょき、と何事もなく出てきた。そして詩乃に笑いかけ、言った。
「ただいま」
「お、お帰り?」
何となく、燐が安心したように顔を綻ばせたように見えたのでそう返しておく。
2人で並んで階段を上がり、部屋に戻った所で詩乃は燐から不思議な話を聞いた。
鏡はいつの間にか消えていた。
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「痛てて……」
何の恨みか鏡から『射出』された蓮はコンクリの床に尻餅をついた。
「あら、転んじゃったんですか?レンちゃん」
「あ……うん、まあ」
「大丈夫ですか!?すぐ手当てを……」
「いやいや、そんな大袈裟な事じゃ……」
というかついさっきまで血がとばとば出たり、逆に出させたりしてたのだ。生身で。
(考えてみたら……よく生きてられたな〜)
思い返せば生身である事を忘れて色々無茶苦茶やったような気がする……。
(でも……楽しかったな。マイちゃんに話してあげよっと)
そう考えた途端気持ちが高揚し始め、待ちきれなくなってきた。
とは言うものの、取り合えず『まともな』ご飯を食べようと思い、未だにあたふたしている小萌先生を正気に戻してから階段を降りていった。
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「ゲツガ……ゲツガ君……!!」
静かなマンションの踊り場にユキの悲鳴じみた声が木霊する。突然の事にどうすることも出来ず、頭が真っ白だ
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