一周年記念コラボ
Cross story The end of world...
―Last Battle ―亡国の王女2
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スクリフ。
「ようやく来たか、ムッツリ」
「元気そうで何よりだ」
アリスがフンと鼻を鳴らすと光が彼女を包み、傷が治っていく。ついでに風前の灯火だった俺達のHPが満タンまでグイッ、と回復した。
アリスはそれを見届けると、フワッと宙に浮いて何か呪文を唱え始めた。ヒースクリフはそんな彼女を見ること無く俺達に向き直った。
「よくぞ塔を昇りきったものだ。君達はやはり、飛び切りのイレギュラーだった」
「……昇れない、と思ってたのか?」
レイを助け起こしたリンがヒースクリフを睨み付けて言う。
「正直、五分五分だと思っていたのだがな。予想以上にあの子が甘かっ…「黙らんと殺すぞ、魔王」…それは勘弁だ」
耳ざといアリスが遠くから殺気を放つとヒースクリフは微妙に頬をひきつらせながら黙った。
「それで、俺達は無事に帰れるのか?」
「問題ないだろう。捕捉説明になるが、君達に渡したアカシックレコードを起動させるには特殊なエネルギーが必要なのだ。人間の激しい感情がそれに当たるのだが……これ以上続けると少しばかりお遊びが過ぎてしまいそうであったため止めさせてもらった」
アリスが呪文を唱え終えると、戦いであちこちにひびが入った部屋の中央に大きな渦が現れた。
「ほら、開いてやったぞ。帰るための扉。とっとと帰れ」
言うなりアリスは姿を消し、塔が振動し始めた。
「わわぁ!?」
レンの立っている場所から少し離れたところに瓦礫が落下し、砕ける。
「早くしたまえ。あの門も長くはもたないぞ」
ヒースクリフが体の向きを変えて歩み出す。
「……行こう」
レイもヨロヨロと立ち上がると自分の足で渦に向かって歩き出した。音もなく蠢いている渦は4人を飲み込むと、静かに消えた―――。
「―――また会おう。異端の剣士達よ」
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体が軽い。半ば浮いているような感触の中、俺達4人は薄明かるく、何もない空間に居た。無言でそこを歩いたり漂ったりしている内にどこかで見たような鏡が4つ彼らを迎えた。
何となく、自分がどの鏡の前に立てばいいかが分かり、その前へ立つ。
「……お別れだな」
「はは。何かそのセリフ、テンプレだけど……そうだな」
自分でもその自覚があったため、ゲツガのツッコミに苦笑で返すしかない。
「別れ、か。何だかそんな気がしないな」
「うん。何となくだけど……また、会えるんじゃないかな?」
「……そうだといいけどな。代わりにまた未来があんなになっちゃうのは勘弁だ」
そもそもヒースクリフの説明に寄れば俺達が引き合ったせいで
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