暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜黒の剣士と紅き死神〜
一周年記念コラボ
Cross story The end of world...
―Last Battle ―亡国の王女
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部屋の大気を丸ごと揺らして響いた声の残響が消えた時、宙に居たリンが()()に待っていた感触があった。
「……っ!!」
キリキリと引き絞られる、()()()()を足掛かりにソードスキル発動。ドンッ!!空気を破裂させ、リンが流星となって魔女、アリスに迫る。

二刀流単発重突進ソードスキル《メテオライン》

「……はっ!!」

ギィン!!

嘲笑うようにアリスは見向きもせずにリンをあしらう。部屋の奥に(玉座の後ろ)弾かれたリンは宙でジャンプしてアリスの頭上から再び強襲する。

ギィン!!

「ちっ……!」

アリスはそれを再び迎撃するが、重力と体重差の関係で膝を多少折ることになる。そこへ―――、

「せぁぁぁっ!!」

気合い、威力十分なゲツガの横薙ぎが右側面から襲いかかる。アリスはもう一本紺色の剣を生成し、それを受けた。

「……っ!!」

異常な程重い攻撃2つを何とか耐えきり、体を回転させて2人を薙ぎ払う。今度はリンも跳ね返って来たりせずに2人とも階段の中腹に突き落とした。しかし、

バシュッ!!

両肩から迸った鮮血に狼狽し、咄嗟に身を引くと、今度は背に薄い切り傷が付いた。

「動かない方がいいよ〜?僕はあんまりこうゆう使い方しないけど、ワイヤーって本来は罠に用いる武器だから」

目を凝らせば、大部屋一帯にアリスを中心としてワイヤーが張り巡らされていた。ワイヤーには薄い黄色のオーラが付与されており、見えにくい。

「リンにーちゃんやゲツガにーちゃんが当たっても大丈夫なように普段とは真逆、《切れない》ように心意加工したワイヤーといつものやつ。……一度に2つって難しいけど、出来なくはなかったね。―魔女狩(ソルシエール)饗宴(ヴァルプルギス)―」

これに囚われた者は絶対の切断力を付与されたワイヤーのために動けなくなり、切れないワイヤーを使って縦横無尽に動き回る敵に切り刻まれるだけ。贄となった《魔女》は藻屑となり果てて行く。

レイがリンとレンに出来るか聞いたのはこれだ。
リン、ゲツガが起き上がり、切れるワイヤーを避けながらアリスに向かって行く。

ちなみに、この連携に即興で付いてこれるゲツガも中々すごい。

迂闊に動けなくなった彼女は諦めたように目を閉じ―――開いた。

「なら、触れなければ良いのだろう?」

無造作に掲げられた右手に漆黒の何かが渦巻き、彼女を中心にありとあらゆるものが吹き飛んだ。

「くっ!?」「うわっ!?」

もっとも近くに居たリンとゲツガが部屋の両脇まで吹き飛び、さっきのレイのように壁にめり込む。だけでなく、そのまま地面に落下して大ダメージを食らった。

「……ッ、この!!」

ワイヤーを一旦
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