暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
34話:灼熱の剛拳(後編)
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こと!」
怪人がそう言うと、周りにある光弾は纏う炎の量を増やしていく。そして光弾は徐々に砂の壁を少しずつ抉っていく。
そして遂に一発の光弾が砂嵐を突き破り、それを皮切りに続々と光弾が士の元へ―――
「―――っ!?」
とその瞬間、砂嵐を突き破り飛び出してくる。青いその姿は士のもの。強化された俊敏性で砂嵐を飛び出してきたのだ。
「はっ!」
士は攻撃範囲に入った瞬間、怪人の持つ拳銃を一閃して弾く。
「くっ!」
「はぁあっ!」
怪人は後方に下がるが、士は再び踏み込み、得物を振るう。
「―――っ!?」
だがそれは甲高い金属音と共に何かに阻まれる。それは怪人の左腕に現れた盾だ。
怪人は盾を押し出し、士の得物をはねのける。それと同時に盾にある剣を引き抜く。
「はっ!」
振り上げるように引き抜き、士のストームハルバードと衝突する。それによって士の得物は大きく跳ね上げられる。だが士も上げられたのを利用する為、得物を持ち替え振り下ろす。
だがその攻撃も怪人の盾で防がれる。怪人は今度受け流す形で攻撃をいなし、剣を逆手に持ち替え振り上げる。
「がぁ!?」
「ふん!」
武器が振るえないところへの攻撃の為、そのまま受けてしまう。怪人はさらに剣を持ち替え、振り下ろす。
そしてそのまま斜め斬り、横斬りをする。これにさすがの士も後退。最後に怪人の突きが放たれ、士は再び砂漠に転がる。
「ぐぅ…エクストリームか…」
「フフフ…」
さすがにストームでは歯が立たないか…
士がそう考えると、ライドブッカーからカードを抜き取る。
(これならば奴についていけるかも…だけどどれだけ魔力が消費するか…)
「行きますよ!」
だが怪人は士を待つことはない。剣を構え、走り出していく。
迷っている暇はない。そう決意し、立ち上がりながらカードをディケイドライバーに挿入する。
〈 FORM RIDE・AGITO BURNING 〉
「うおおおぉぉぉ!!」
カードの発動と共に、士の周りに炎がどこからか逆巻く。炎は士の体を包み込んでいき、その姿を変えていく。
アーマーは赤くなり、ひび割れた胸部が溶岩のように燃え上がる。複眼は黄色に変わり、頭部のクロスホーンは赤く、展開されたままになる。
アギトの強化形態、燃え盛る業炎の戦士である“バーニングフォーム”だ。
怪人はそこへ剣を振り下ろす。士はその斬撃を腕で受け止める。そして右拳に炎を灯し、勢いよく突き出す。
拳は怪人の盾に阻まれるが、士はそのまま振り抜く。怪人の体は勢いよく吹き飛び、砂をまき散らす。
「ぐぅ…!」
「シャイニングカリバー!」
〈 Single mode 〉
怪人が立ち上がる前に士は右手を開き、叫ぶ。
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