魔法先生ネギま!
0391話
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手段であるピエトラには相性が悪いのだ。
背中の翼から羽根を連続して撃ちだしているラナ。それをピエトラは自分の周囲へ蔦を張り巡らせて防いでいる。
たまに何らかの種を飛ばして反撃しているのだが、闘技場内だけとは言っても空を自由に飛び回っているラナに種を当てるのは難しいらしくことごとくが空を切っている。
「残念ですが相性が悪すぎますね。ラナクーナ相手にはピエトラではなくアランの方が相性は良かったと思うのですが……」
リュボースの言う通り、ピエトラが為す術もないと踏んだアランはシルの攻撃を掻い潜ると狼の獣人らしい素早い動きでピエトラへと駆け寄り、お互いの相手を交換する。
もちろんシルとラナにしてもそれを防ぐのはそう難しい事では無かった筈なのだが、自分達もそれを望む所だとばかりに距離を取って2人の準備が整うのを見守っていた。
「彼等は勝つよりも大切な何かがあるのでしょうか?」
いつもの無表情に若干不思議そうな表情をして呟くリュボース。
「あの2人の目的は、ナギ・スプリングフィールド杯の優勝というのもあるが、一番大きいのは自分達の名を売るという事らしいからな。相手の全力を出す前に潰すというよりも、その全力を出させた上で勝つというのを狙ってるんだろう」
俺がそう呟いている間にも、アランが空中を跳躍してさらに虚空瞬動を使って空を飛んでいるラナへと追い縋る。
当然ラナもまた黙ってそれを見ている筈も無く、空中を飛び回って距離を取りつつ先程と同様に羽根で攻撃……と言うか、牽制しつつ手に持っていた剣で斬りかかっているその様子は、俺がリビングアーマーやスケルトンから手に入れた剣を使ってた時のような力任せの我流ではなく何らかの流派を収めているというのがしっかりと分かった。
にしても、鳥型で剣を持ってるってどうしても修学旅行で戦った妖怪や鬼達を思い出すな。刀と剣の違いはあれど。
「どうやらこちらの方も相性は良いようですね」
リュボースの視線の先にはシルとピエトラの地上戦。近接戦闘に持ち込みたいシルだが、ピエトラの使う植物により地面から生えている蔦がその身を縛り上げているのだ。
だが、シルもさすがに準決勝まで上がってきた事もありそのままやられっぱなしではない。なんと強引に蔦をブチブチと引き千切りながらピエトラとの距離を縮めていく。
「……どんな馬鹿力ですか。彼女の植物はその魔力を使って生み出された分、強度はかなりのものだというのに」
呆れたような表情で呟くリュボースだが、画面の中では既にシルは巻き付いてくる蔦を引きずり、千切り、叩き落として進んで行く。
そしてガバッとばかりに大きく口を開く。
何か、俺の永久石化光線と似たような構えだな。となると恐らく……
「へぇ」
シルの口か
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