魔法先生ネギま!
0391話
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けで見ればここまで上がってこれる程のレベルでは無かった。それをその巨体の身体能力で補っていたのだろう。
「それは前々から指摘されてはいましたが、それでも実行出来る人が少なかった訳ですが……」
「このキズクモにいる拳闘士は決してレベルが低い訳じゃない。俺が勝てなくても、そのうち誰かが同じようにして勝っていただろうさ」
わあああああああ! という歓声。この街の拳闘士のレベルが低くないという箇所に自尊心を刺激されたのだろう。
「そうですか。私も闘技場のスタッフとしてアクセル選手の言葉を嬉しく思います」
そう告げてくるリュボースの顔には、先程と違って本当の笑みが浮かんでいるように見えた。こいつも色々と底知れない所はあるけど、この街やそこに所属している拳闘士が好きってのは事実なんだよな。
「それで、次はいよいよ決勝戦となります。対戦相手は、この次の試合で決まる訳ですが……」
「俺としてはシルザリアとラナクーナの2人と戦ってみたい所だが」
シルザリア、ラナクーナ。この2人は虎と鳥の獣人だ。そして俺と同じく拳闘士団に所属していない個人出場の選手。そう、以前何度か会話をした事のあるあの2人だ。
「なるほど。その2人とはお知り合いで?」
「知り合いと言うか、個人出場という意味で何度か話したことのある程度だな」
「私としては、その2人と準決勝で戦うアラン選手とピエトラ選手に注目していますが」
リュボースの言葉に、宿のTVで何度か見たアランとピエトラを思い出す。
確か狼型の獣人と身体に植物を巻き付けている女の2人組だったか。植物を使ったトリッキーな攻撃方法が目を引いた覚えがある。
「確かにあの2人と戦うのも面白そうだ。どっちが勝っても決勝が面白い試合になるのは間違い無いだろう」
「はい。何しろこのキズクモの闘技場でもトップクラスの実力を持っていますからね。アクセル選手が今日戦った2人とも何度か戦っていますが、全勝しています」
まぁ、狼の獣人だけに速度はプロフィーロに圧倒的に勝っているし、植物を使った妨害行為とかもあると相性は悪そうだよな。
「では、インタビューはこの辺までとさせてもらいます。今日はどうもありがとうございました。次の決勝もワクワクするような試合を期待しています」
リュボースはそう言い、小さく頭を下げてから戻っていく。
それを見送ってから、俺もまた選手控え室へと向かうのだった。
「おめでとさん」
選手控え室に入った俺を出迎えたのは俺を祝う声だった。
声のした方へと視線を向けると、そこにいたのは虎の獣人だった。その隣には鳥の獣人もいる。
噂をすればなんとやら、シルとラナだ。
「いや、まさかお互いここまで来れるとは思わなかったが
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