暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
33話:灼熱の剛拳(前編)
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、フェイトは少しは状況がよくなった砂漠から飛び立った。
「……そら、出てこいよ」
俺はそれをちゃんと見る事もなく、ただ一点を見つめる。砂が舞い上がり見えない場所に、突如として人影が映る。
「…フフフ……」
「相変わらず…変な笑い方しやがって」
そう言いながら、ライドブッカーに手をかけ、カードを取り出す。
「変身!」
〈 KAMEN RIDE・DECADE!〉
そして変身。いつもの流れだ。
砂塵が収まっていき、奴の姿がはっきりと見える。お互いに姿を確認し合い、それぞれが身構える。
士が怪人と相対しているとき、そこから大分離れた場所。
そこにはこの砂漠の世界に住む、百足のような原生生物が体液を流しながら暴れていた。
そんな中に一人、空中で剣を構える人物が。
「―――ヴィータが、手こずる訳だ…少々厄介な相手だ…」
そう、シグナムだ。
シグナムは少し息を上げながら、蒐集相手を見つめる。そしてレヴァンティン内へ入れる為のカートリッジを二、三本取り出す。
「―――つ!?」
その瞬間、背後から砂を巻き上げ何かが飛び出した。どうやら相手取っていた生物の一部のようだ。
さらにそこから出てきた触手が、シグナムめがけて飛んでくる。意表をつかれたシグナムはすぐに回避行動に出るが、すぐに数本の触手に体を絡めとられる。
「ぐっ…しまった…!」
体の自由がきかない。さらに前方からはその生物の頭部が移動してくる。
そして、シグナムに絡み付く触手にはさらに力が入り始め、シグナムの体を締め上げていく。
生物が雄叫びを上げ、末端である尾の先をシグナムへと向け、刺し殺さんとする。
〈 thunder blade 〉
しかし、突如どこからか聞こえたボイス音と、原生生物に突き刺さる黄色い刃。それらが生物の動きを止め、シグナムを拘束から解き放った。
自由に動けるようになったシグナムは、上空を見上げる。そこには黄色い魔法陣を展開したフェイトが、その魔法陣の上に立っていた。
「―――ブレイク!」
フェイトのそのかけ声と共に、生物に突き刺さる刃が一斉に電気を放出し始め、爆発していく。当然、生物の体はそれに耐えきることもなく、無惨にも砂漠の上に転がる。
生物が倒れて、フェイトとシグナムはお互いに真っ正面から見つめ合う。
『フェイトちゃん!助けてどうすんの!捕まえるんだよぉ!』
「あっ…ごめんなさい、つい…」
彼女の優しさ故か、はたまた天然な部分が出てしまったのか、エイミィの言葉でようやく気づくフェイト。
「……礼は言わんぞ、テスタロッサ」
「…お邪魔、でしたか?」
「蒐集対象を潰されてしまった…
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