暁 〜小説投稿サイト〜
【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第四五幕 「友情!努力!洗脳?」
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なんと言っても簪がシャルロットとタッグを組んだきっかけもミサイル議論で意気投合したからで・・・

・・・なんだろう。頭の何処かで警報が鳴っているようなこの感覚は。何か、何かとても大切なことを忘れているような、大きく取り返しのつかないミスをやらかしたような気がする。誰か別の人間の意識のもとに踊らされているような、嫌な感じ。
その言いようのない違和感は、シャルロットの声で中断されてしまった。

「あ!もうすぐガルゴの初戦闘だよ!」
「本当だ・・・あのシーンの、セリフは・・・名言」
「ひゃー!かっこいー!見た見た?2回目の回避の後にチャフ噴いた所!!」
「弾道も素晴らしい。チャフにつられて、いくつかミサイルが、逸れてる所まで・・・書き込んである」

心の何処かで自分自身が警告を発する。それに熱中してはいけない。違和感を無視してはいけない、と。しかしその心の声は、興奮して喋るシャルロットの声にあっさり遮られ、簪はそのままミサイルの虜になっていった。


そして、シャルロットはそんな簪を横目で見ながら、イタズラが成功したと言わんばかりに陰湿な笑みを浮かべて背に隠していた本を自分のベッドの下に滑り込ませる。

本のタイトルは「ジャマダイ式洗脳法 初級編(非売品)」と書いてあった。

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