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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第四五幕 「友情!努力!洗脳?」
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ース」
「行くぜジョウさ・・・っておい!!」

終始ペースを乱されてるのも訓練の内・・・なのか?いや、そうであってほしいと願いつつ、心の何処かで単にからかわれているだけという可能性を捨てきれない一夏であった。







ズドォォォォォォンッ!!!


響く轟音、舞い散る砂塵。弾け飛んだ大地が破片となって空中から降り注ぐ。その一撃を放った人物・・・ユウはしばし呆然とし、やがてぽつりと自問した。

「・・・出来、た?」
「けほっけほっ・・・ど、どうなった!?」
「出来た!!」

鈴の疑問に答えるように力強く声を張り上げる。
上手くいく確信は結局簪の補助プログラムをインストールしてなお得られなかった。それでも、”新技”は成功した。完成には程遠いが、それは大きな一歩である。・・・まぁ、そのリターンと同じくリスクも高くつくのだが。その証拠が既に風花のモニターに表示されている。

「でもこれひどいなぁ・・・当たれば凄いけどエネルギーをこんなに食うなんて、下手したら打った瞬間ガス欠だよ。機体も衝撃で結構ダメージ受けてるし・・・」
「まぁしょうがないでしょ。あのクレーター見ればねぇ・・・」

空対地ミサイルでも叩き込んだのかと聞きたくなるほどに抉れたグラウンドを眺めながらぼやく。自分でもあそこまでの威力が出るとは思わなかった。だがあれはあくまで最大出力なのでもっとコンパクトに”打つ”ことも出来る。そのためにあれを打ってデータを収集したのだ。
しかしこれだけ派手にやれば監視していた教師に目をつけられるのは必然で・・・

『そ、そこの1年生!!何をやって・・・』

「「今忙しいんです。黙っててもらえますか?」」

『ひっ!?すいません!!』

・・・しかしいつもよりも殺気立っている二人の睨みになんで怒られているのか分からないまま反射的に謝ってしまった。鈴はともかくユウは一時期本物の不良だったため本気で睨めばこんなものである。何故生徒に怒られているのかと嘆く教師を無視しつつ、二人は位置を交代する。次は鈴の”新技”を試す時だ。

「絶対ものにして、絶対に簪を取り戻す!」
(鈴ってなんだか昔より友達思いになったなぁ・・・)

ふとユウは思う。昔も根は優しかったけど、いつも一夏優先の発言が目立っていた。だが今は一夏以外の人間も多く気にかけるようになっている、ような気がする。今回だって「優勝したら付き合え」というアレも目の前の目標のためにいったん棚に上げているようだ。

(きっと変わったんだな。僕も、変われるかな?)

いつまでも兄の背中を追い続ける今から、横に並ぶ日が来ることを夢見つつ、ユウは鈴のオペレートに集中することにした。

・・・実は鈴の新技の方が先ほどよりも大きな被害をもたらすこ
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